転生した 苺の王子は 鬼殺隊 7

参佰 参 話 ページ25

莉犬side





りとら「揃わないと意味がない？どう言う意味っスか？」


莉犬「2人の間に、異空間を作れるようにした。
2人自身が出入口になってるから、リオンくんの所からりとらくんの所まで、物を一瞬で移動させられる」


りとら「う？つまりどう言うことっスか？」

リオン「つまり、俺とコイツの間で瞬間移動できるってことだろ？」

莉犬「そういうこと！」





「りとら」と「リオン」は繋がっている
リオンが助けた人たちは、リオンを通してりとらまで瞬間移動で逃がすことが出来る





りとら「じゃあ、俺っちはお兄ちゃんが消えたら終わりってことじゃないっスか…
もっと強い能力が良かったっス!!」


莉犬「そんなこと言って、今から戦いに行くお兄ちゃんが心配なんでしょ」

リオン「ふーん」

りとら「ぜ、全然違うっスよ!!」





戸惑ってるあたり…図星だろうな

まあ、鬼と十分に戦えるようには作ったんだけど
血鬼術だから、俺がいる限り消えても何度でも復活できる





莉犬「じゃあお願い」

リオン「まあ任せろ」

りとら「き、気おつけるっスよ！」





リオンくんが屋敷に入ったのを見送った後、俺とりとらくんは屋敷から離れた

なるべく、屋敷の鬼が追いついてこないようにするためだ





莉犬「ふぅ…ここまで来たら安全かな？」

りとら「お！さっそく来たっスよ！」





りとらくんは、手に力を込めて、空間のゆがみを作った

何も教えなくても実行できるんだから、この兄弟はかなりスペックが高いのだろう




ドサッ！




空間のゆがみからは、たくさんの女性が出てきた
中には負傷してる人もいるようだ

鬼にやられたんだろう
3人を送って正解だった





りとら「女の子ばっかりっス!!アイツ…女の人しか助けてないんスかね？」

莉犬「そんな事は……あるかもね…」





自分で作ったキャラながら、女にしか目がないもんな





「あなたたち、鬼よね？私たちを喰うつもり？」





1人の女の子が、俺たちに向かって怒鳴りつけた
その目には、恐怖と怒りの感情が写っている





りとら「誤解っスよ!!俺っち達はただ、あなた達を助けたいだけっス!!」


「嘘だ!!鬼がそんなことするはずない!!」

「そうよ…あの女みたいに、私たちを殺すんだ…」

「なんでこんなことに…あの生贄さえ逃げなければ」





ん？生贄？





莉犬「ちょっと待って。その生贄って？」


「何？鬼はみんなアイツに興味あるの？」

「左右で目の色が違う、気色の悪い男よ」

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