106回目 ページ18
貴方side
ま「…それ、僕が志麻くん達からのメッセージを聞いてからでもいいですか？」
！！
ま「あ！いや…その…せっかくAさんが話してくれるのに、僕が頑張らないのは嫌なので」
『！』
ま「す、すいません…わがままで」
『…あ、いや…』
まずい…
真冬さんの目に強い意志を感じて、思わず見とれてしまった
真冬さん…変わったな
なんか、かっこよくなった
『わかりました…でも、気は失わないでくださいね？』
ま「ヴッ…気をつけます…」
気をつけてどうにかなるものなのかな…？
私たちはソファに隣り合って座った
数分たっても、沈黙のままだったので
少し見上げると、青白い真冬さんの顔が見えた
録音機を持ってる手も、少し震えて見える…
『真冬さん、やっぱり…』
ま「あ…大丈夫です」
『…でも』
声…震えてる
トラウマって、自分の意思でどうにかなるものじゃないと思う
その人に深く刻まれるものだから…
ま「……あの、手…握ってもいいですか？」
『！…はい！』
そっと握りしめた真冬さんの手は、すごく冷たかった
それに、やっぱり震えてる…
ま「…じゃ、押します」
『まってください！』
ま「！？」
ダメな気がする…
こんな不安定のまま再生したら、きっとまた倒れちゃうよ…
どうしたら安心してもらえるんだろう…
傷つけないように…
あれ？
私って…こんなに考えてたっけ？
こんなに気つかって…人と話してたっけ？
いつから…？
ていうか、なるせちゃん達にはしないのに…
真冬さんにだけ…
ま「…Aさん？」
『…真冬さん、私…真冬さんに傷ついてほしくありません』
ま「…？はい」
『こんなに幸せになって欲しい人…多分、真冬さんだけです』
ま「…！」
『私…何があっても、真冬さんの味方でいますね』
ま「……はい」
真冬さんの強ばっていた手が、緩くなった
震えも、もう止まっている
…良かった
さっき、頭によぎった感情は閉まっておこう…
きっと母性本能とか言うやつでしょ
神である真冬さんを、子供扱いにはしたくない…！！
ま「…押しますね」
『はい』
今度こそ、しっかりした顔つきで、真冬さんは再生ボタンを押した
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このは - 素敵なお話で続きが気になります꒰ ᐡᴗ͈ ·̫ ᴗ͈ ꒱♡更新楽しみにしてますᐢ ᴗ . ᴗ ᐢ♡ (2023年1月17日 23時) (
レス) id: dd79baa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠佳(プロフ) - すごい作品に出会いました。 ありがとうございます！後、夢主のハッカーの仕事で最後依頼してきた人ってもしかしてそらr(( (2022年12月30日 15時) (レス) id: bbfa0ea438 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ - とても素敵な小説に出会えて嬉しいです 更新頑張ってください！ (初コメ失礼します) (2022年5月28日 14時) (レス) id: 03e4576b50 (このIDを非表示/違反報告)
三つ葉のクローバー(プロフ) - りんさん» 見に来ました〜！！夢主ちゃんの前職はハッカーだったんですね！伏線いっぱいで驚きました！！とっても面白いお話をありがとうございます！！ (2022年3月25日 10時) (レス) id: b19c11ad50 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまさん - あ、ちなみに俺は女です（いらない情報） (2022年3月14日 20時) (レス) @page24 id: f9785f1ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年10月30日 22時
