第８９話 貴女side＆龍side ページ43
天「電話してきたよ」
A「アイツの返事は？」
天「構わないって」
やっぱり･･･
天「あと伝言を頼まれた、『君が望んでいなくても僕の期待は裏切られない、信じてるよ』って」
っ！･･･はぁ
あぁ、ヤバイなぁ、久々にあの部屋行くかな･･･
A「せ〜いや！ちょっーとあの部屋行ってくるからTRIGGERの相手お願いね〜」
誠也「またか･･･派手にやり過ぎるなよ｣
A「はいはーい、じゃあちょっとだけ抜けるね｣
そう言ってリビングを出て同じ１階にある私のストレス発散の部屋へ
ｶﾞﾁｬ
A「変わってない･･･」
私のストレス発散道具･･･
サンドバッグにランニングマシン
柔軟の為のボールやらなんやらとまぁ沢山･･･
A「着替えよ」
下着以外全部脱いでトレーニングウェアに
A「さて、やるか」
んで、ここからは一心不乱にサンドバッグを蹴り続けた･･･
一方で･･･
ー龍sideー
Aちゃんがリビングを出ていった後･･･
誠也「申し訳ありません、お嬢様は少々気晴らしをされてるのでお先にお部屋へご案内致します」
龍「あ、はい」
なんで俺達の前では敬語に戻るんだろう･･･
楽「なぁ、誠也さんはどうして俺らに敵対するんだ？」
龍「楽っ！？」
そんな事言ったらっ･･･
誠也「大丈夫だ龍之介･･･答えてやってもいいが、後悔するなよ｣
その言葉と気迫に俺達は息を飲んだ･･･
誠也「･･･この差だ｣
ぇ･･･？
誠也「パーティーの時、千は俺の問いに俺の目を見てハッキリ答えた『どんなことでも受け止める』ってな」
っ！
誠也「お前らは出来たか？あの時も、今も、その差が俺を頑なにさせる、お前たちからAを守る理由だ」
龍「守るって･･･」
誠也「言葉の通りだろ、お前たちは自分の本能のままに言葉を言う、それにAが傷つかないと思ったか」
「「「っ！！！」」」
俺達はまた息を飲んだ、
だって、俺達は誠也さんの言葉に反論できないから･･･
心のどこかではAちゃんは大丈夫、そう思ってたかもしれない･･･
誠也「話はここまでだ、部屋へ案内する」
ちゃんと理解しないとね･･･
俺も、Aちゃんが大切だから傷つけたくない
だから頑張るよ
ー龍side終ー
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作者名：さっちゃん | 作成日時：2017年1月12日 18時
