第８４話 ページ38
A「それじゃ食事が来る前に、コンセプトだけ決めようか｣
楽「コンセプトはいつも通りでいいんじゃねぇか？」
A「天と龍も同じ意見？」
天「僕はTRIGGERが輝く曲ならどんな曲でも」
龍「う〜ん、俺はAちゃんが歌いたいと思う曲が聞いてみたいな」
楽「あぁ、俺も気になるな」
天「僕も、Aさんは僕たちとどんな曲を歌いたい？」
そう来たか･･･
A「どんな曲、ねぇ･･･
私はラブソングが多いからTRIGGERとも歌ってみたいとは思うけど、それじゃTRIGGERは夜の濃厚な恋を歌う獣のような男らしさが表に出せない
そう考えると難しいなぁ･･･」
天「例えば？」
A「え？」
楽「もし歌うならどんなラブソングなんだ？」
A「どんな･･･片想い、もしくは両片想い、叶わない恋、失恋、奪い合い、かな
あ･･･｣
龍「どうしたの？何か思い浮かんだ？」
A「思い浮かんだ、けどTRIGGERのファンに納得してもらえるか、だね｣
楽「聞かせてくれ｣
A「童話をモチーフに、自分達だけのオリジナルストーリーを作れるんじゃ、って思ったんだけどTRIGGERの立ち位置がわからない｣
天「僕たちの立ち位置･･･Aさんを守るナイトとか？」
A「そうなんだけど、童話となると王子がいる、それが問題」
「「「王子･･･」」」
A「ほらこうなった」
「「「！？」」」
A「私は自然と女だから姫になる、だから皆奪い合うでしょ？
あ、そうか、姫が一人ならかぐや姫と同じだ」
龍「かぐや姫って月に帰ってしまうお姫様、だよね」
A「そう･･･
３人の王子に恋をした姫は誰も選びたくないと思う心に従って守れない約束をして消えてしまう
王子も姫も叶わない恋心を抱く甘く切ない失恋ソング･･･｣
天「面白いね、それ｣
楽「あぁ｣
龍「Aちゃんはそれで曲書ける？」
A「もちろん、あ、でも男性目線が欲しいからこの曲を書くのであれば３人の内だれか一人は一緒にいてほしい
もう１曲はTRIGGERの濃厚な恋に私が嵌まる感じで書けばいいかな？｣
天「うん、じゃあコンセプトはこれで行こう｣
そこにタイミングよく料理が来て、一旦終了して食事に･･･
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作者名：さっちゃん | 作成日時：2017年1月12日 18時
