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第80話 ページ34

 
 
 
 
話を聞き終わると私は言葉が出なかった・・・

だって

今まで私が嫌ってきた九条鷹匡が天にとって恩人だったから・・・

A「で、でもどうしてそれを陸に話してあげないの・・・?それを聞けば陸は」

天「陸には重すぎるよ、あの子は喘息持ちだからね」

A「っ・・・」

ギュー

天「っ!Aさん・・・?」

A「・・・天は離れてもちゃんとお兄ちゃんしてたんだね・・・

ごめんね、無神経な事言って、そうだよね、陸には荷が重いよね・・・」

天「お兄さん出来てないよ、僕は陸を突き放そうと何度も冷たくしたから・・・」

A「でもそれは同時に陸を守るためでもある

辛いよね、大好きな弟を突き放すって・・・


私は逆だったの」

天「逆・・・?」

A「そう、逆・・・

私にも兄がいた、病気になるまでは、優しくてカッコ良くて、自慢の兄だった

だけど私が病気になって、兄貴の稽古は辛くなったらしい

でもそれは兄さんがもう高校受験の時期でキツくする予定だったからって最近お母様に聞いたの

なのにそれを私が病気で居ないせいで俺ばっか辛いんだよって・・・蹴られたり、殴られたりね」

天「なっ!?それただの八つ当たりっ」

A「そう、八つ当たり、でも兄貴はそれを認めず、自分のストレス発散の為にやり続けたの

だから私は兄貴が嫌いになった」

天「っ・・・」

A「だから強くなったの、男なんかにも負けないくらいの技術と技を覚えてね

これが私の過去の1つ、天だけ話して私が話さないのはフェアじゃないからね」

天「っ、なんで、笑ってられるの・・・」

笑ってられる、か・・・

A「辛くても、誠也が居た、誠也が居たからここまで足掻いてこれたの

誠也が居たからこそ私は笑っていられる

だから私は、今まで過去の事を笑って話せるくらい強く生きたいんだ」

天「、、Aさんは強いよ」

A「でしょ?」

天「ははっ、Aさんらしいね」

A「ふふ、やっと笑った、やっぱり天に涙は似合わないよ」

天「!!Aさん・・・っ・・・もう帰るね、長居してごめん」

A「あ、明日退院だから、新曲の件で八乙女に会いに行くから」

天「っ!待ってる、また明日、おやすみ」

そして天は帰り、私もベッドに戻って眠った・・・

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2017年1月12日 18時

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