第７６話 ページ30
そして私は最悪な再開を果たした
九条「やぁ久しぶりだね、会いたかったよA」
A「お久しぶりです、私は会いたくなかった」
九条「病気の容態はどうだい」
A「お陰さまで絶不調ですよ」
九条「ハッハッ、そんなに警戒しないでくれ、もう何もしないから、社長になる君はもう必要ないよ」
A「それは良かったです」
九条「だがとても惜しいよ、君みたいな逸材、極上の逸材だったのにアイドルを辞めてしまうなんて」
A「貴方はご存じでしょう？お祖父様はあの二人を捨て私を残した、だから私はそれに報いる恩返しをする
これはただの自己満足かもしれない、それでも私は二人にちゃんと感謝を残さなければならないんですよ」
九条「君はやはり面白い、そんな風に思えるからこそ僕の元に欲しかった、もう少し早く君に声を掛ければ僕のものだったのにね」
A「そうですか、それより聞きたいことがある」
九条「なんだい？」
A「四葉理、いえ、九条理は貴方の元に居ますね？」
九条「理を知っているのかい？」
A「ええ、去年からずっと探してました、まさか貴方の元に居るとは思いたくなかったですけどね」
九条「それで、理に何かようかい？」
A「理ちゃんは何故貴方の元にいる」
九条「理を引き取ったからだよ」
A「理ちゃんはそれを了解したのですか」
九条「もちろん」
A「では、もし生き別れの家族が居たら彼女は家族の元に帰れますか」
九条「僕は理を手放す気はないよ、あの子も天と同じ、アイドルの素質がある」
A「そうですか･･･聞きたいことはそれだけです
それで？貴方の本当の目的は？｣
九条「相変わらず鋭いね、君に天の曲を書いてもらいたい｣
A「受けなければ今度は何をしますか？こんな状態の私に｣
九条「いいや、君はもうその依頼を受けなければいけない｣
A「どういうこと｣
九条「もう依頼が遂行されているだろう｣
A「っ！誠也！」
誠也「申し訳ありません、体調が回復したらと思い･･･｣
A「･･･悪いけど私は私の書きたい曲しか書かない、それが例え八乙女がダメと言おうが私には知ったことではない｣
九条「それでも君は駄作は作らない、期待しているよ、それじゃ｣
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作者名：さっちゃん | 作成日時：2017年1月12日 18時
