第７５話 千side続き ページ28
ー千side続きー
誠也さんから聞いたAの状態は前にAが話してくれたあの病気の症状だった･･･
百「じゃあ、Aちゃんはちっちゃいときから、こんな状態に･･･｣
誠也「あぁ･･･｣
百「そんなのって･･･あんまりだよぉ･･･｣
誠也「そんなのAが一番思ってる、だから泣くな、百、千も｣
え･･･
自分の頬に触れると僕も泣いていた･･･
千「ごめん･･･誠也さんだって、辛いのにっ･･･｣
誠也「俺より辛いのはAだ
･･･千、お前に覚悟はあるか？Aの前で泣くなとは言わない･･･
だがこんなAを目の前にしてしっかり支えられるか｣
千「っ、支えてみせる、僕は誰よりもAを愛してるんだから｣
誠也「そうか･･･安心したよ｣
そう言って微笑みながら花を活け始めた誠也さん
その微笑みは今まで見たことないくらい優しい顔をしていた
誠也「･･･よし｣
千「綺麗だね･･･」
百「うん、喜んでくれるかな？」
誠也「きっと喜ぶよ、Aは子供の頃からバラが大好きだからな」
百「そっかぁ･･･｣
「ん･･･」
「「「！」」」
誠也「A？」
A「せ、い･･･痛い･･･｣
誠也「やっぱりダメか･･･すみません、痛み止追加お願いします｣
ナースコールで連絡をする誠也さん･･･
誠也「少しバタバタするが」
千「大丈夫だよ」
百「うん」
A「千･･･百･･･居るの･･･？」
ベッドの横に行って膝をついてAの手を握った
千「居るよ、ここにいる」
百「大丈夫･･･？」
A「へーき、いつも、事、だから･･･」
千「強がらなくていいよ、辛いよね･･･｣
A「ゆきぃ･･･痛いよぉ･･･っ｣
唇を噛んで痛みを耐えるAの姿はとても辛いものだね･･･
百「Aちゃんっ･･･｣
ｽｩｰ
「A、痛み止持ってきたわ、二人とも少し離れててね」
「「はい」」
それから鏡花さん以外の看護師、主治医らしき人も来てしばらくすると･･･
誠也さんに今日は帰れと言われた
なんでもAの容態が酷いらしい
早く治ってね、A･･･
僕たちは今日はそこで病院を出て家に帰った･･･
ー千side終ー
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作者名：さっちゃん | 作成日時：2017年1月12日 18時
