第20話 ページ21
A「なんでこんな広いダンススペースに私と千以外いないの・・・」
千「さぁ?」
そうです、何故か千にダンスに誘われエスコートされてる時に人が端へと避けていたのです・・・
A「意味がわからない・・・」
千「僕は幸せだよ?Aを独り占めできて、だってこんな多くの人にAとのダンスを見てもらえるんだから」
A「そんなの千だけ、私は今すぐやめたい」
なんでこんな大勢の前でワルツなんて踊らなきゃいけないのさ・・・
千「だーめ♪」
A「・・・・・・(足踏んでやろうかな)」
千「あ、言っておくけど足踏まないでね?ヒールで踏まれたら痛いんだから」
A「そうね・・・で、なんでわかった」
千「Aの考えそうなことは大体わかるよ」
A「そうですか・・・」
千「はは、そんなあからさまにしょげなくても」
A「余裕ぶってる千に腹が立つ」
千「ちょっ、酷いなぁ・・・僕もそんな余裕ないよ、Aがこんな近くにいて・・・」
グイッ
A「っ!?」
千「こんな、爆発してしまいそうな程ドキドキしてるのに・・・聞こえる?僕の胸の音・・・」
千に腰を引かれて、凄く近く、体はくっついて、顔も・・・千の整った綺麗な顔が近い・・・
私は千より小さいから自然と胸に顔があたって、心臓の音が聞こえる・・・
耳を澄まして、私に聞こえる千の心臓の音は、とても早くて、ほんとにドキドキしている・・・
A「千・・・」
顔を上げて千を見ると・・・
千「ん・・・?」
ほんのりと、頬が赤かった・・・
それと同時にとてつもない罪悪感が押し寄せた
A「ごめんね・・・私」
千「大丈夫、焦らないで・・・僕は永遠に待つよ、君の声で、君の本当の答えが欲しいから」
A「っ!・・・ありがとう///」
千「///・・・やっぱりAには笑顔が一番似合うよ、だから・・・笑ってて」
そう言った千は、一瞬とても儚く微笑み、すぐにいつもの千に戻った
そして、私と千のダンスを眺めてる連中は
美男美女だとか、羨ましいだとか、ズルいだとか、
まぁ、さっきもそうだけど、殆ど嫉妬の目をして私を見ていた・・・
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2016年12月3日 1時