第15話 ページ16
今私は、どこかの御曹司にダンスのお誘いを何度も断ってるのに引き下がってくれなくて困ってるところです・・・
でも少し離れたところに、見慣れた少し癖のある髪型に、グレーの髪色、あれは間違いなく
A「楽っ!」
ドレスの裾を持って楽の側に行こうとした・・・
のに
グイッ!
A「いっ!?」
『まだ俺とのダンスが終わってませんよ』
A「離してっ!何度もお断りしたでしょう!」
『受ける受けないはどうでもいい、俺は貴女と踊りたい、それだけで良いんだ』
A「なっ!!」
『さぁ、行きましょう』
A「いやっ!」
横暴すぎる!
自分の出来る限りの抵抗をしていると
グイッ
A「っ!?」
ポフッ
優しく私を腕の中に受け止めてくれたのは・・・
A「楽っ・・・」
楽「悪い、遅くなっ、っ!・・・
おいお前、嫌がってる女を無理矢理連れ出そうとするとかクズだな
それにダンスに誘うなら、礼儀って奴があるだろ?その礼儀に反するんじゃねぇのか?
どこの御曹司か知らねぇがA泣かしてんじゃねぇよっ!」
っ!楽・・・!
さっき、私はあの御曹司に手首を思いっきり引っ張られて赤くなってる
それが思いの外、結構痛かったから気づかない内に泣いてたんだ・・・
?「なんの騒ぎだい?」
楽の腕の中から顔を向けると
A「お祖父様っ、申し訳ありません、少々トラブルが起こり、」
そう言ってる私の側に来て指をそっと目元に
祖父「泣いてたんだね?」
楽「正確に言うと、今泣かせたんだコイツが、無理矢理Aをダンスに連れていこうとして」
祖父「君は確か・・・」
楽「TRIGGERの八乙女楽です」
祖父「Aの後輩か、ありがとう、さて・・の息子よ、少し言いかね?・・・八乙女くん、Aを頼むよ」
楽「はい」
おじいちゃんが行ったあと
何故かお姫様抱っこされてテラスに連れて行かれた・・・
楽「大丈夫か?」
A「へーき、・・・」
楽「無理すんなよ」
A「っ!」
ギュッ
A「怖かったよぉ・・・っ」
やっぱり、男の人がトラウマになりそうだよ・・・
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2016年12月3日 1時