冴えない俺の止められないこの気持ち。4 赤×橙

君がくれたもの。 すば る 8 ページ8

2人で飲んでいつも通りしょうもないこと話しながら、時間を過ごした。
どんどん気分的に気持ち良くなって、ソファにゴロンと転がったら、丸はそんな俺を心配したのか


「しんどなった？」


と、俺の顔を覗き込んだ。
あ、顔が近い。
今ならキスしやすい距離やなぁとかぽやぽや考えてもうて、返事が遅れた。


「すばるくん？」


何も言わない俺に不思議そうな顔の丸。
あぁ、ちゃんと返事せなあかんな。


「いや、大丈夫…飲んでたら気持ち良くなってもうてん」

「そっか…じゃあ、もう少しだけ」


少しだけってなんやねん。少ししたら他の誰かの所に行くんか？

丸が立ち上がって、俺が寝転がってる前に跪いた。


「すば るくん」

「なんや」


急に改まって俺の名前を呼んだ。
何の用や。
もう少ししたら帰るって言うんか。


「起きれる？」

「無理」


飲んで気持ち良くなってるのに、なんでわざわざ起きやなあかんねん。


「ほな、そのままでええわ。少しだけ話聞いて」


そのままでええなら起きれるかどうか聞くなや。


「あのさ…この数日いろいろ考えててさ…」


天井を見ながら丸の話を聞く。
なんや、この数日で俺と別れるかどうか悩んでたんかい。
それやったらさっさと言えや。

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