横side 441 ページ43
ランチタイムが終わるまで店内で待った。
一旦クローズする間の時間に、信五にケーキをご馳走してくれると大倉が言うてくれたから、信五はワクワクしながら大倉達の休憩時間を、いやもはやケーキを待っとる。
「お待たせ」
大倉が飾り付けしてくれた特別なシフォンケーキのプレート。
「めっちゃ待った!!」
「うわ、凄いな…アイスクリームもフルーツもめっちゃ乗ってるやん」
「バナナも!!」
「うん、信ちゃんに特別やで」
「ありがとぉ!!食べてええ?!」
「もちろん」
「いただきます!!」
嬉しそうにバナナを口に放り込んだ。
濱ちゃんが食器を持って隣のテーブルに着いた。
丸が大きな鍋を持って来た。
安はパンが入ったバスケットを持って来た。
4人が席に着いて、遅めのランチが始まった。
その隣でご機嫌でおやつタイムの信五と、それを眺める俺。
俺がここで待ってるのにはもう1つ理由があった。
大倉から『話したいことあんねん。ちょっと待っててくれへんかな』って言われた。
おそらく、それが本来の目的で、信五が待ちくたびれへん為の大倉の配慮が、この贅沢なシフォンケーキのプレートやと思う。
「信ちゃん、オレンジジュースおかわりあるからね」
丸はパンを食べず白飯を食べながら、信五に声を掛けてくれた。
「ありがとぉ!」
穏やかな時間が流れる。
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じーな(プロフ) - 華子うさぎさん» こんにちは!そうなんですよ!時間が出来てるんで、いろんな話がぶわーーーっと!!久々に進んでますね!仕事しながらですが、恐らく時間にも気持ちにも余裕が出来てるようです笑 (2019年9月5日 13時) (レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - 可愛すぎます。ヒナちゃん『初めてのおつかい』あのテ―マソングが頭の中に流れてきそうです。緑×青で関係が出来たり、まるちゃんの思い人が解ったり、話が進んで居ますね!その先を知りたいです。 (2019年9月5日 11時) (レス) id: d000ba8c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じーな | 作成日時:2019年8月13日 0時