横side 235 ページ37
出し切って我に返る。
信五が待ってる。
流れ出るシャワーを頭から浴びて、ガシガシと荒く手を動かし、急いで洗髪する。
ボディソープを手に取って体を洗う。
いつもより簡単に洗って流す。
体内に溜まっていた欲を出し切って、意識が現実に戻ったら、俺の欲望の為に信五を待たせてることが急に申し訳なくなった。
慌てて浴室を出て、タオルで簡単に体を拭いたら、髪は濡れたままに、タオルを首にかけて急いで寝室に戻った。
「ごめん、遅なった……」
「……ぉかぇり…」
辛そうな信五の顔を見て心の中で『ごめん』と謝った。
辛そうなお前をそっちのけで、自分の欲望を優先した自分が恥ずかしい。
「なんで、熱下がらんのかなぁ……」
ベッドに腰掛けて顔を見つめる。
辛いのを替わってやることも出来ん。
熱を下げてやる薬にもなれん。
こんな時にこうして顔を眺めるしか出来へんなんて、無力さを悔いる。
もっと勉強して、医者にでもなってたら…
そしたらあの事故の時も……俺が助けてやれたのかもしれへん……
この手で助けてやれたかも……
熱くなってる信五の頬に触れて、当時の事を思い出した。
そんなことを知らない信五は嬉しそうに微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じーな(プロフ) - 応援人さん» いつも有難うございます！！本当に一言頂けるだけで励みになります！！ (2018年7月26日 22時) (
レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
応援人 - そうですねｗきっとお二人共、いいおかんでしょうね!!!!!!! 更新頑張ってください!!!!!!!応援しています!!!!!!! (2018年7月26日 21時) (レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
じーな(プロフ) - 応援人さん» こんばんわ！！実際はどんな方かは存じ上げませんが、多分実際の信ちゃんママも、もっと大阪のオカンですよねwww (2018年7月25日 22時) (レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
応援人 - ヨコヒナのおかん方、かわいい♪♪ (2018年7月25日 22時) (レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
じーな(プロフ) - 応援人さん» こんばんは！いつもありがとうございます！これからは少し困難続きかもしれないです…… (2018年7月16日 23時) (レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じーな
| 作成日時：2018年4月18日 0時
