横side 214 ページ16
ある程度片付けが終わって、ひと段落したところで、信五が
「お腹空いたぁ」
と言い出した。
確かにもう夕方、窓の外は日が暮れ始めていた。
そんな信五を見て、大倉が飯を作ってくれることになった。
けれど引越ししてきたところで冷蔵庫には何もないからと、丸と安が買い物に出かけた。
「今日のご飯なにぃー？」
「んー？何やろなぁ。二人が買い物してきてくれたもんで何作るか考えるからわからんわぁ」
「そっかぁ……なぁ…おーくらぁ………お腹空いたぁ…」
空腹で少し不機嫌な様子も垣間見える。
大倉はそんな信五の頭をポンポンと軽く撫でて、優しく微笑んだ。
「そうやなぁ……お腹空いたなぁ……なんかないかな………………あ、そうや！この前貰ったクッキーあるけど食べる？」
その言葉にぱぁっと顔が明るくなって目をキラキラさせる信五。
「食べる！お腹空いた！」
何回お腹空いたって言うねん…
大倉がキッチンからクッキーの缶を持ってきて、信五に渡した。
何とも嬉しそうな顔で受け取る。
俺は、缶コーヒーを片手にそんな二人のやり取りを眺めていた。
「なに？クッキー欲しいの？」
俺と目が合った信五が首を傾げた。
「いや……べ…」
「あげへんけどな！！」
……別に欲しくないけど、欲しいかどうか聞いといて、答える前に食い気味で言葉被せるんやめよ…
「信ちゃん、あげへんのぉ？」
「これ、俺のやもん！」
信五はクッキーの缶を死守するかのようにぎゅぅっと抱き締めていた。
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じーな(プロフ) - 応援人さん» いつも有難うございます！！本当に一言頂けるだけで励みになります！！ (2018年7月26日 22時) (
レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
応援人 - そうですねｗきっとお二人共、いいおかんでしょうね!!!!!!! 更新頑張ってください!!!!!!!応援しています!!!!!!! (2018年7月26日 21時) (レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
じーな(プロフ) - 応援人さん» こんばんわ！！実際はどんな方かは存じ上げませんが、多分実際の信ちゃんママも、もっと大阪のオカンですよねwww (2018年7月25日 22時) (レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
応援人 - ヨコヒナのおかん方、かわいい♪♪ (2018年7月25日 22時) (レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
じーな(プロフ) - 応援人さん» こんばんは！いつもありがとうございます！これからは少し困難続きかもしれないです…… (2018年7月16日 23時) (レス) id: 16ef9f1163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じーな
| 作成日時：2018年4月18日 0時
