今日から始まる。5 黒×紫

雛side 200 ページ2

侯は…ほんまに俺の心も体もむちゃくちゃにする。
俺の気持ちを全部持っていく。
離れられへんように俺を支配していく。
こんな気持ちにさせといて、捨てるなんて、ほんま酷な話やから、これからも傍にいさせてや………



「あかっ、き、みっｯ…無理ぃっ…」



膝がガクンと落ちて、篭っていた熱が外に出た。
中の指が動きを止めて、俺が全てを吐き出したら、スルリと抜けた。



「そのままやぞ…」



足を下ろすことを許されず、肩で息をして、息を整えていた。



「早よ……お前と繋がりたい…」



耳元でそんなことを言われて、胸が熱くなった。
侯に後から抱き締められたと思ったら、ぐっと侯のが入ってきた。



「んっｯ……はぁっｯ……ぁっ……んっ…」



入ってくる異物感に声が出ないけれど、それは嫌悪感ではなく、快感であった。
侯に支配されることへの喜び、1つに繋がった幸福。



「はぃ……った……」



侯の体がぶつかって下から突き上げられた。
それがとにかく嬉しくて、自然と涙が零れた。


侯に揺さぶられて、心も体も侯でいっぱいになる。
身を許して、されるがまま。
それはとても心地よかった。



侯の吐息と体温を肌で感じて、そばにいるんだと実感した。

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