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お花を並べ切った安田先輩が、
祭壇のところから全体を見てる。
「ええ感じやな？」
にっこり笑って、聞かれた。
「はい。
そろそろ・・・」
戻りましょうか、って、言う前に。
「Aちゃん、辛い時はな、
無理して笑ってなくてええねんで」
急にそんな事言うから・・・
驚いて、安田先輩のことを見る。
少し前までは人の目を見て話せなかった自分は、もういないって、今、気付いた。
それは全部、安田先輩のおかげなんだ。
「辛くなんてないです」
私のミスじゃないって、
みんな分かってくれたし、
桜さんだって、味方してくれた。
錦戸主任だって、
ここにお花を置くアイデア、褒めてくれたし・・・
なのにどうして？
「・・・ほんまに？」
「・・・本当です」
安田先輩の目が切なくて、
まっすぐに見れなくなった。
不意に私の手を取る。
「もし今、辛くないなら。
余計に心配や・・・」
どういう意味？
「Aちゃんは人生の何をとっても、
一つも諦める必要ない。
亮が・・・」
言いかけたのに、安田先輩、
そこで黙り込んだ。
しばらく何か考え込んでて。
それから。
「俺、Aちゃんが好きやわ・・・」
ひとりごとみたいに呟いた。
すぐには意味が分からなかった。
誰にも好きなんて、
親にさえ言われた事ないから。
「あの、安田先輩・・・」
何か言わなきゃって思うけど、
なんにも浮かばない。
本当ですか？とか、
どういう意味の好きですか、
って聞いてもいい？
「Aちゃんの事、めっちゃ好き。
なんか、どうしても言いたなった。
今は好きやなくてもええから。
俺のこと、男として意識してくれたら嬉しい」
誰かに好きって言われるのって、
こんなに嬉しいんだ。
ガラクタの中に埋もれてた私の事、
安田先輩だけが見つけ出してくれた気がしてた。
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レナ(プロフ) - 心に傷を負ったヒロインちゃんの心を温かく優しく解く安田くんにキュンとしました。こういう子には安田くんのようにストレートに愛情表現が出来る人がきっと合うだろうなと思いました。錦戸くんがなぜ綱子先輩と一緒に居たのか…今後の展開を楽しみにしていますね。 (2017年10月30日 5時) (
レス) id: a0553c7bfd (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - ずっと前から全部の作品読ませてもらってます！いつも更新楽しみにしてました！私は章ちゃん大好きなので章ちゃんとくっついてほしいところですが…亮ちゃんの気持ちも気になりすぎて、主人公ちゃんとくっついたらいいな〜と思ってます！更新かんばってください！ (2017年10月29日 19時) (レス) id: 50ff6ea21f (このIDを非表示/違反報告)
コッサ - 初めまして、こんにちは。私は、錦戸さんで、一途に想い続けてほしいです。 (2017年10月29日 16時) (レス) id: d0638ea3b2 (このIDを非表示/違反報告)
純奈(プロフ) - こんばんは。私は、最初の思いを通してほしいなぁと思ってしまうので、錦戸先輩がいいです。安田さんが可哀想になっちゃいますが、見守っていてほしいです。 (2017年10月28日 21時) (レス) id: 16ae267d27 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 主人公ちゃんには一途にいって欲しいので、錦戸先輩で！ (2017年10月28日 15時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年10月25日 23時
