２４ ページ25
綱子先輩の声で、
先に安田先輩が目を覚ました。
「あれ？亮がおらん・・・」
目をこすりながら、
きょろきょろしてる。
「嘘やん。なんでそこにおるねん」
寝ぼけてたはずの安田先輩が、
急に目をぱっちり開いて、
ソファから転がり落ちるように、
こっちに駆け寄って来た。
「亮、朝や。
なんでこっちで寝てんねん」
「章ちゃん？なんで？」
錦戸主任、やっと事態を把握したっぽい。
ガバッと起き上がった。
「明け方、ソファから転がり落ちて、
しこたま腰と背中打ってん。
やからこっちに移動した。
ちょっとスペース空いてたし」
夢の中で嗅いでたいい匂いの正体は、
錦戸主任だったんだ・・・
距離が近い。
でも、錦戸主任をまたがないことには、
ここから降りられないから。
じっとしてたら、
綱子先輩が錦戸主任の腕を強引に引っ張って、
畳から引きずり下ろした。
「ほんま乱暴やな。
ツナ缶も一応、性別女やろが」
「一応やなくて、
正真正銘の女やわ」
またふざけ合ってる。
本当に仲良しだな。
昨日、仕事とは言え、
一晩、一緒に過ごせて、
すごく近づけた気がしてた。
思い上がりだったな・・・
隣で寝るなんて、
私にとっては大事件だけど、
錦戸主任にとっては、
きっと大した事じゃないんだ。
前となんら、関係性は変わってないのに、
勝手に少し親しくなれた気になってた。
錦戸主任のそばにいたい。
頼れる後輩だって、思われたい。
今よりも仕事、頑張ろう。
それで認めてもらうんだ。
それだけでいいから。
「亮ちゃん、髪ボサボサやで」
綱子先輩が錦戸主任の跳ねた髪に触れた。
「なおすから触んなや」
錦戸主任がその手をしっしって追い払う。
女子更衣室に入ってく綱子先輩が、
私を振り返って、睨んだ。
怖い。
嫉妬されるような、
そんなんじゃないのに・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「関ジャニ∞」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ(プロフ) - 心に傷を負ったヒロインちゃんの心を温かく優しく解く安田くんにキュンとしました。こういう子には安田くんのようにストレートに愛情表現が出来る人がきっと合うだろうなと思いました。錦戸くんがなぜ綱子先輩と一緒に居たのか…今後の展開を楽しみにしていますね。 (2017年10月30日 5時) (
レス) id: a0553c7bfd (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - ずっと前から全部の作品読ませてもらってます！いつも更新楽しみにしてました！私は章ちゃん大好きなので章ちゃんとくっついてほしいところですが…亮ちゃんの気持ちも気になりすぎて、主人公ちゃんとくっついたらいいな〜と思ってます！更新かんばってください！ (2017年10月29日 19時) (レス) id: 50ff6ea21f (このIDを非表示/違反報告)
コッサ - 初めまして、こんにちは。私は、錦戸さんで、一途に想い続けてほしいです。 (2017年10月29日 16時) (レス) id: d0638ea3b2 (このIDを非表示/違反報告)
純奈(プロフ) - こんばんは。私は、最初の思いを通してほしいなぁと思ってしまうので、錦戸先輩がいいです。安田さんが可哀想になっちゃいますが、見守っていてほしいです。 (2017年10月28日 21時) (レス) id: 16ae267d27 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 主人公ちゃんには一途にいって欲しいので、錦戸先輩で！ (2017年10月28日 15時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年10月25日 23時
