DESPAIR (ページ17)

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Ep14 警告【今川碧海】ページ17

篠「お前ええ加減にせぇよ。」

俺が早退した次の日、朝登校するのと篠原君にいきなり言われた。

碧「なにが？」

篠「この貼り紙作らせたのお前やってな。

雨矢と藍原が言っとったわ。」

篠原君は以前裕大を追い詰めた貼り紙をグシャグシャにすると俺に投げつけた。

光「それに、智哉も今日は学校行かへんって。お前に会うのが怖いって言っとった。

お前、昨日智哉になにを吹き込んだん？」

碧「さぁね。言わないって約束したから。」

光「そんな呑気なことは言ってられへんねん。

裕大だってホンマはお前が不登校に追いやったもんやで！」

二「それ以上、碧海に喧嘩を売るのはやめときなさい。関西組。」

後ろを振り向くと野崎くんと二階堂が2人でいた。

篠「野崎。なんであんたは二階堂と一緒におんねん。」

野「俺はただ、裕大の所在と健康状態、精神状態を二階堂に確認していただけだ。」

篠「喧嘩売るなってどういう事やねん。」

碧「俺は何でも知ってるよ。例えば篠原くん。」

俺は篠原くんの傍に近寄ってこう呟いた。

──中学の作文。金賞とれてよかったね。──

それを言っただけで篠原くんは顔を青くした。

豊「おはよ…あれ？どうした？」

二「なんでもない。今日は？課題とか、いいの？」

豊「そう！！昨日メールしたけどさ、今度は英語が分かんなくて。」

碧「教えてあげる。席行こうぜ。」

篠原くんの横を通り、豊田の席に座った。

野「龍音？どうしたんだ。」

篠「なんでもないねん。野崎くん裕大の様子教えてや。」

篠原くん達も席に戻った。

二「なに小声で言ったんだよ。」

碧「内緒。」

俺は知ってる。見た目天使を気取っても心の奥底には悪魔が潜む。

一番天使の顔をしてる奴が悪魔だ。と。