DESPAIR (ページ22)

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Ep19 出して…【白瀬裕太】ページ22

”水貴智哉が消えた”

という知らせを知ったのは、二階堂くんの口からだった。

僕は碧海君に外に出してほしいと願ったが了承してくれなかった。

それどころか、

碧「そんなに外に出たいの？俺を捨てるの？」

と、世にいうヒステリック状態となり、家中暴れ回った。

僕にはどうすることも出来なかったが二階堂君と豊田くんが2人がかりでなんとか抑えた。

その後に二階堂君にある忠告を受けた。

二「碧海の奴、たまにこういう事があったんだ。

お前がいなくなってから。本来なら抑えるのに倍の時間かかる。

でもお前がいるからあいつはいつもより落ち着くことが出来たんだ。

だから、あいつから離れるというような言動は慎め…。

あいつの為に。」

と、結構厳しい口調で言われた…。

碧海君はその日はほとんど眠っていた。豊田くんがいうには。

豊「碧海くんがこんなに寝るなんて珍しい…白瀬くんのおかげだね。」

女の子なら誰でも堕ちるようなトーンで言われた。

きっと、前にも碧海君とはどこかで会っててそれなのに僕は忘れてて、

ショックを受けた碧海君はこんなにも不安定になってしまったのだろう。

僕は何をしているんだろう？

白「ゴメンね…碧海君。」

こんなに側で苦しんで、

でも、僕を必要としてくれる人のことを見捨てることは出来ない。

僕はその日から碧海くんとずっと一緒にいよう、

今までの空白の時間を埋めようと決意した。