あんまん ページ9
国崎さんは、終点まで来たものの
思ってたより辺りになにもないから
また元の道を戻ることにしたらしい
国「じゃあまた同じバスだ」
「ね、そうですね」
とても居心地の良い国崎さんとの会話
人見知り気質の私が、既に心を開いていたと思う
国「なんか買ってく？そろそろバス来るよ」
「じゃあ、アイスだけ買ってきます」
国「この寒い夜にアイスか〜、若いねえ」
あ、そういえば
「国崎さん、キン肉マン総集編帰ってからも読まれます？」
どうか、読むと言ってください
私が買いますから、せめてもの償いをさせてくださいと、祈る
国「あー俺もう持っとんよ、あれ」
「えぇ…」
見事に打ち砕かれた祈り
「なのにあんな真剣に見てたんです？」
国「Aちゃん。あれは男のロマンそのものなのだよ」
「ほほー」
腕を組みながら渋い顔で決めている国崎さん
ふと呼ばれた名前に、胸が高鳴ったのは知らないふりして
いつもの、マンゴーアイスを手に取る
女の子の日が近くなったり
メンタルがボロボロになったときに
いつも大吾が買ってきてくれる、大好きなマンゴーアイス
コンビニのそれは、本物のマンゴーを食べてるみたいで本当に大好き
るんるんでレジに向かうと
缶コーヒー片手に、レジ隣のホットスナックコーナーを凝視して固まってる国崎さんがいて
国「この中で、どれが一番俺っぽい？」
「んー。…あんまん、ですかね」
国「んっ決まり、お兄さんあんまん１つちょうだい」
柔らかくて、温かい。
そして何より、とにかく甘い優しさが滲み出てる
あんまん一択だった
国「良いよ、置いて」
国崎さんは、私のマンゴーアイスをレジに置くよう目配せしてきた
「ここは私が出します！迷惑かけたんで」
財布片手に、胸を張って一歩前に出ると
はぁ〜って、分かりやすいため息を吐く国崎さん
国「かわいい子に出させるなんて、俺さすがにかっこつかんよ」
俺の名誉のために出させて？なんてとぼけながら
そう言われるとこちらも出しにくい
「…次は、私が出しますんで絶対」
国「ありがと、約束ね」
次、なんて無いこと
2人とも分かってたのに
当然のように流れていく、国崎さんとの会話が
非日常の中に差し込む陽だまりみたいに心地良くて
誰もいないバス停に着き
半分にちぎられたあんぱんを手渡されたとき
無いはずの次を、想像してしまいそうになって
すぐに、やめた
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おぜち(プロフ) - まぽさん» 分かりにくくてすみません😣💦また楽しみにお待ち頂けますと嬉しいです😭宜しくお願いします☺️！ (12月6日 1時) (
レス) id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - 早速のご返信ありがとうございます😭✨なるほど！了解です！楽しみしています😆 (12月6日 0時) (レス) id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
おぜち(プロフ) - まぽさん» お立ち寄りありがとうございます！嬉しいお言葉まで…😭続編ですが、只今作成中ですので、少々お待ちください🙇急いで準備しています👍️ (12月6日 0時) (レス) id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - はじめまして！国崎さんの雰囲気がとてもリアルに感じて読んでてとても楽しいです☺️続きが気になるのですが、パスワードを教えて頂くことは可能でしょう？ (12月6日 0時) (レス) @page48 id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
おぜち(プロフ) - 月見。さん» いつもありがとうございます😭完結まで頑張りますので、宜しくお願いします☺️ (12月5日 11時) (レス) @page48 id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぜち | 作成日時：2023年10月27日 18時
