再会 ページ7
《いらっしゃいませー》
足を踏み入れた瞬間、温かい空気が肌を掠める
さっきまで見知らぬ土地に一人、迷い混んだ状態だったからか
その温かさですら、胸にじーんと染み渡った
知らない土地のコンビニも、何だか良いななんて思いながら
目線を横にやると、雑誌コーナーで立ち読みする男性が一人
黒いジャンパーにスウェットみたいな紺のズボン
………いた、
ちょっとボサッとして気だるげな雰囲気のその人は
間違いなく、さっきまで隣に座ってたあの人で。
一生懸命何かを読んでいる後ろを
そーっと、通りすぎてみる
……私には、気付いてない
どうしよう
どうしても、聞きたいことがある
なんとなくの勘だけど
少し、普通じゃない雰囲気を醸し出してるから
迂闊に近寄って良い人じゃないかもしれない
頭の中で、せめぎあう二人の私
でもこの日はいつもとは違って
見慣れた景色じゃないからか
いつもなら躊躇うようなことも、何故か今は大胆になれる気がして
思いきって、その人の隣で雑誌を手に取った
表紙を眺めるふりして
お隣さんの読んでいる表紙をチラ見すると
……キン肉マン総集編、
横顔だけでも、ものすごく真剣に本を見てるのは感じていたから
思わず見えた意外なタイトルに
にやけそうになる顔を、持っていた本で隠すように笑った
国「帰りのバスありました？」
「ぅえっ？！」
国「んは、またそのリアクションや」
いつの間にか、こちらを向いて笑っていて。
その人曰く、私がコンビニに入ってくる所から分かっていたようで。
……一回後ろ通り過ぎて戻ってきたの、ガラス越しに気付いてたよね、
さっきまでの自分を思い出して、ボッと火照る両頬
両手で押さえながら、やっぱり恥ずかしくて難しい顔になってしまう
そんな私を見ながら、目の前の人は
相変わらず優しい顔で、んははと笑ってた
手にしていた雑誌を置き場に戻して
その人と向き合う体勢になる
「降りたかったところ、違いますよね？きっと」
「私が寄り掛かっちゃったせいで、降りれなくなっちゃったんかなって、もう一回、謝りたくて」
私がひとつずつ話すたびに
うん、うんって相槌してくれるこの人は
きっと、優しくて温かい人なんやろうなって
なんとなくもう、その時は既に分かっていた
ほんの一瞬、考えたような顔をして遠くを見たその人は
また私と目が合うと、目尻を下げて笑った
国「んー9、いや10割？違うかなあ」
「…ちがう？」
国「そう、違う」
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おぜち(プロフ) - まぽさん» 分かりにくくてすみません😣💦また楽しみにお待ち頂けますと嬉しいです😭宜しくお願いします☺️！ (12月6日 1時) (
レス) id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - 早速のご返信ありがとうございます😭✨なるほど！了解です！楽しみしています😆 (12月6日 0時) (レス) id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
おぜち(プロフ) - まぽさん» お立ち寄りありがとうございます！嬉しいお言葉まで…😭続編ですが、只今作成中ですので、少々お待ちください🙇急いで準備しています👍️ (12月6日 0時) (レス) id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - はじめまして！国崎さんの雰囲気がとてもリアルに感じて読んでてとても楽しいです☺️続きが気になるのですが、パスワードを教えて頂くことは可能でしょう？ (12月6日 0時) (レス) @page48 id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
おぜち(プロフ) - 月見。さん» いつもありがとうございます😭完結まで頑張りますので、宜しくお願いします☺️ (12月5日 11時) (レス) @page48 id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぜち | 作成日時：2023年10月27日 18時
