東京マジック ページ44
国「ん？今これ何が起きとる？」
今日の国崎さんは、いつもより
標準語と方言が混ざったような話し方をする
あまり見れない、国崎さんのレアな真顔に
缶ビール押し当てられてるから
なんだかより可笑しさが際立って
「あは、」
我慢できなかった私の笑い声を合図に
二人で顔を見合わせて笑った
国「なんか嫌なことされたら言うて？」
突然真剣な顔した国崎さん
ゆっくりその言葉に頷き返すと
バタン、
一瞬静かになった部屋に
隣の部屋の扉が閉まる音が響いた
それだけなのに、どうしても
さっきまでここにいた安田さんの顔がよぎって
そっと、缶を机へ置いた
来週からも顔を合わせるし
仕事の関わりなんて、他の誰よりもあるし
…弱いなあ、自分
うまく躱すことだって出来たかもしれない
なのにガチガチに固まっちゃってさ
考えるほど息苦しくなって
そんな泣きそうな顔、国崎さんに見られたくなくて
俯いて、笑顔を作ろうとした時
ガサッ、
シーツの擦れる音と、揺れたベッド
国崎さんの太ももと私のそれは0センチの距離になって
ぴったりと隣り合う私たち
国崎さんの方へ顔を上げると、目があった
国「嫌やったらほんと突き飛ばしてね」
視線は重なったまま、そう言うと
ふわっと、優しい匂いに包まれる
国崎さんに、抱きしめられていた
トントン、規則正しく背中を叩くリズムが心地よくて
その優しさに、ゆっくり目を閉じた
国「嫌やない？大丈夫？」
伝わるように、首を精一杯横に振る
「…温かい、です」
国「俺は温かさで出来上がっとるようなもんやからね」
内容はふざけてるのに
耳にダイレクトに伝わる国崎さんの声が
とても。
心臓に悪すぎて、思わず目をぎゅっと閉じた
不思議、
安田さんの感触が消えていくように
匂いも、声も、触れてる所も
もう全部、国崎さんのことしか考えられなくて
「会いたかったです、国崎さん」
そう言うと
背中を叩く手が止まった
こんなに躊躇いなくこぼれた言葉に
自分が一番びっくりしてる
次いつ会えるかなんて分からへんし、ね
東京マジックや、そう言い聞かせた
「連絡も、来るわけないって分かってるのに
…ちょっと待ってた自分もいて」
数秒沈黙が流れて
はあ〜ってため息と共に聞こえてきたのは
も〜悪いよ？悪いよこの子ほんと、
なんて言う国崎さんの声
さっぱり訳が分からなくて
でも、理由が知りたくて
そのまま、国崎さんの背中に手を回した
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おぜち(プロフ) - まぽさん» 分かりにくくてすみません😣💦また楽しみにお待ち頂けますと嬉しいです😭宜しくお願いします☺️！ (12月6日 1時) (
レス) id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - 早速のご返信ありがとうございます😭✨なるほど！了解です！楽しみしています😆 (12月6日 0時) (レス) id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
おぜち(プロフ) - まぽさん» お立ち寄りありがとうございます！嬉しいお言葉まで…😭続編ですが、只今作成中ですので、少々お待ちください🙇急いで準備しています👍️ (12月6日 0時) (レス) id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - はじめまして！国崎さんの雰囲気がとてもリアルに感じて読んでてとても楽しいです☺️続きが気になるのですが、パスワードを教えて頂くことは可能でしょう？ (12月6日 0時) (レス) @page48 id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
おぜち(プロフ) - 月見。さん» いつもありがとうございます😭完結まで頑張りますので、宜しくお願いします☺️ (12月5日 11時) (レス) @page48 id: 2f56e244ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぜち | 作成日時：2023年10月27日 18時
