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side:Knt
｢簡単になんか…｣
『言ってるよ…俺だって必死で、ふたりに向き合ってるつもり、だけど…でも、しょうがないじゃん、ふたりとも、大切なんだから、』
あぁ、勝利ってこういうことを言う子だったかな。
小学生のとき、誕生日ケーキはどっちがいい？って
チョコレートケーキとショートケーキ、どっちもすきで選べなかったよな。
けど、お前あのとき言ったんだ。
『ぼくは健人くんと風磨くんが食べたいやつがいい』って。
丸投げにしたんじゃなくて、自己犠牲の心から言ったんだ。
でもそんなお前が今、どっちも欲しいって、欲しがってる。
自分の意思で迷ってる。
｢勝利は、…変わったな｣
『…え？』
『確かにな』
訳が分からないといった顔をする勝利。
小さく笑った風磨と目が合って、困った顔をして見せた。
『だぁーーっ、もう、わかった、優柔不断な勝利にチャンスをやる。』
『なんで上から目線なの、』
ため息をこぼしながらソファに座り直した勝利が風磨を見つめる。
｢チャンスって？｣
『そりゃ、俺か兄貴か、選ぶチャンス。』
｢だから…それが無理だから俺は、｣
『そうやっていつまでも引きのばすのかよ？』
｢…わかってるけど｣
勝利が選ぶ日がくるということは、どちらかが振られるということだ。
そう思うだけで少し怖くなるのは、勝利のことが好きが故に、だろう。
『まる1日、勝利には俺たちとそれぞれ過ごしてもらう。そんで決めろよ。』
｢…デートってこと？｣
『そういうこと。』
まる1日俺らにもチャンスがある…勝利にはまぁ実質2日チャンスがあるってことか。
『2日で決めるの…？』
『来週末だから1週間猶予あんじゃん』
『なにもう日付まで決めてるの…』
ほんとやるって決めたら引かないな。
『…はぁ、わかった、わかったよ…』
勝利は渋々頷いてソファにどしっともたれかかっては、『あー…聡くん、助けて』と声を零した。
『…って、わけだからよろ』
｢…ん、わかった｣
まずはどこ行くか…だな。
.
続く (更新停止中)
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まれ(プロフ) - はじめまして！すごいおもしろいです！ (2019年8月22日 21時) (
レス) id: aac23469fb (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 夜 空 。さん» 本当ですか！ありがとうございます(；A；) (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
夜 空 。(プロフ) - ゼンゼンカンケイナイ好きです、勿論、この作品愛してます（） (2019年4月14日 9時) (レス) id: 527cd07eaa (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - え、なんかごちゃごちゃになっとる(笑)好き以外ない！にコメントしたつもりった(笑) (2019年4月6日 23時) (レス) id: 86c504067d (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - しろさん» こっちにふまそう出てこんよ笑『すき以外ない！』とごっちゃになってない？笑笑 (2019年4月6日 23時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みお
| 作成日時：2019年3月19日 23時
