きみはわたしのヒーロー２ (ページ13)

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～～～～♪

「あ、かかってきた。しず、ごめんね。」

落ち着いて、のえるみたいにしっかりとした言葉で話すぞ。

閑也「もしもし。どちら様でしょうか。」

〇〇「A先生のスマホですよね？誰ですか？」

閑也「Aの彼氏です。いつもAがお世話になっております。で、どちら様でしょうか。Aは今ちょっと手が離せないみたいで。」

〇〇「えっと、あの、A先生の職場の同僚の〇〇です。
あなたほんとに彼氏なんですか？
あんなに忙しくてずっと仕事ばかりしてるA先生に彼氏がいるわけないじゃないですか！」

閑也「確かにそうですよね。
Aは確かに仕事がいつも忙しそうですけど、僕と過ごす時間も大切にしてくれていますよ。
〇〇さんには仕事中たくさん助けられることもあるとAから聞いています。いつも本当にありがとうございます。
でも、プライベートでは僕の大切な彼女でもあるので、このように電話をかけたり、２人で出かける誘いをするのはやめていただけないでしょうか。
あ、それとも、お仕事の緊急の連絡ですか？Aに代わりましょうか？」

〇〇「あ、いや、いえ、大丈夫です。失礼します。」

人生で初めてこんな丁寧な言葉使ったな…
大丈夫だったかな…

「………しず、ありがとう…本当にかっこいいよ。いつも守られてばっかりだね。ありがとう。」
涙目のA。

閑也「お前何泣いてんだよ。普通に電話に出ただけだろ、普通に！」

「だってしずがあんなにしっかり丁寧な言葉で受け答えしてるの初めて見たし、ちょっと手震えてたし。それでも話してくれたから嬉しくて……」

閑也「どう、のえるみたいに論破するのを目標にしてたんだけど、大丈夫だったかな。」

「のえるくんみたいだった！本当かっこいいよ～しず～～」

泣いているAにぎゅっと抱きつかれ、
やっと緊張が解けた。

ちゃんとAのことを守れたのか、心配だけど、これでちょっとAの抱えていたストレスがなくなったらいいな。