次こそは ページ8
次こそは
#🦔
ヒョンソク「おっ、危ない、Aそろそろ帰らないと。」
ヒョンソクの家で2人でソファーに座り、テレビで映画を見ていた。
時計を見ると、10時だった。
別に終電が近いわけではない。
でも、ヒョンソクはいつもこの時間に私を帰そうとする。
しかも、しっかり電車に乗って、家まで送り届けてくれるのだ。
申し訳なさすぎて、1度1人で帰れるからと断ってみたけど、絶対ダメ。したくてしてるんだよ。と言われた。
さすがに、そこからは何も言えなかった。
でもたまに、まだ帰りたくないなと思う時がある。
10時なんてまだまだ早い時間だし、もっと一緒にいたい。
私も大人だから、1人で駅から家までの暗闇だって歩ける。
逆にヒョンソクの方がいつも強がってるのは知ってるよ。笑
だから今日は、
「帰るのさ、」
ヒョンソク「ん？なに？」
優しい笑顔で答えてくれる。
「今日は帰るのめんどくさいなって…、」
ヒョンソク「ダメだよA〜。ほら早く立って。一緒に帰ろ？」
手を繋ごうと伸びてきたヒョンソクの手を両手で包んだ。
「あのね、もっと一緒にいたい…。だめ…？」
ヒョンソク「あぁ〜、A…」
と私の前の床にヘナヘナと座りだした。
ここまで言っても、分かってくれないの…？
もしかして、ヒョンソクにとって私はそんなに必要とされてない？
私だけがこんなにも一緒に居たいって感じてるの？
「ヒョンソクは私と居たくないの、…？」
ヒョンソク「そうじゃなくて…、」
明らかに焦った表情。態度。
そう言えばそうだ、私は口から心臓がでそうなほどドキドキする行動をヒョンソクはたんたんと何事もなかったかのようにこなすのである。
それに今私は手を両手で掴んでるのに、ヒョンソクは握ろうともしてくれない。
もしかして、私に興味無い？
遊ばれてる？
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作者名：Water | 作成日時：2023年11月7日 23時
