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「A〜A〜」
まただ。
「解き終わるまで待って。」
「A〜A〜A〜」
待てないのか？
赤子かよ。
「ちょっと静かにしてて。」
そう後ろにいい放つと、声が止まった。
かわい、…
え、は？まって私今あいつに"可愛い"って思った？
どこが可愛いのよあんなやつ。ないないない。
ちょっと小動物みたいなとこはあるけどさ！
「はい、きたよ。今度は何？」
「これ。」
さっきから進んでないけどなんで？
「こうやって解くの。分かった？じゃあこれ解いてみて。」
問題にとりかかるジョンウ。
「できた。」
「そう！正解！」
「Aすごい。かしこ！A教えるのもうまいし。」
と、嬉しそうな顔をする。
褒めちぎってもなにも出ないよ。
「俺もう解き終わったで〜！」
👨「は？お前が？」
「Aに教えて貰ったから〜！Aのおかげですぐ終わった〜！」
👨「うわずっる！」
と背中で後ろのパクジョンウとその友達の会話を盗み聞きする。
やばい、バカ嬉しい。
人の役に立つの好きだ。
ニヤケそうになる顔が後ろからバレないように必死で我慢した。
こんな日が何度か続いた。
数ヵ月後無事席替えをして、前から4番目といういい席をゲットした！
パクジョンウも離れて、勉強の邪魔もなくなった！
その日は体育でバスケの授業だった。
運動神経は、良くない。
ていうか自分でもびっくりするくらい悪い。
シュート練習でシュートをうって板にぶつかって跳ね返ってきたボールを受け止めようとした時、事件は起こった。
ﾊﾞｷｯ
「あ、」
眼鏡、終わりました。
顔も痛いです。
目立つのは嫌だったから、一部始終を目撃していた人達には大丈夫大丈夫と言ってその授業は乗り越えた。
結局眼鏡はどう頑張ってもかけられなくて、眼鏡なしの午後を過ごすことになった。
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作者名：Water | 作成日時：2023年11月7日 23時
