263. キモチイイ ページ28
車の中はＦＭが付いていたはずだったけど、その音が聞こえない位に緊張してる私に
『はぁー…マジ、本当なんだぁー…』
「…え?」
独り言なのか自分に向けられた言葉なのか分からなくって、運転席の彼に目を向けた。
『なんて言ったらいーのかなぁ? …俺ってこんな仕事してるからね、ＯＫしてもらえるだなんて正直、自信なかったから。だからね、今、すっごく嬉しいんだっ』
ニカッと微笑まれた瞬間、かぁーっと頬に熱が集まる。
「わっ、私こそっ! こんな恋愛初心者で本当にいいのか…」
『ちょっとぉー! 俺はAちゃんがいいんだからねっ!!』
未だに信じられない気持ちの方が大きくて心の声を口にするけれど
どんどん小さくなってく言葉に相葉さんが被せるように
不貞腐れながらも、ちゃんと私に分かるように言葉を紡いでくれる。
それがなんだかくすぐったい。
『Aちゃん』
その声に振り返れば、相葉さんの手がシートベルトを外し
そのまま私の頬を包んで、彼の方を向かせたままの状態で固定された。
その近すぎる距離に驚いてしまって、思わず目を瞑ると
ちょんと軽く触れた唇。
「んっ…」
『っ。……Aちゃん、かわいい。っつーかさ、ズルイよっ』
困ったような顔で微笑んだ後、頬を傾け今度は角度を変えて口付けが深くなって
何度も重なる唇に顔が真っ赤になる。
私の後頭部と肩に置かれた相葉さんの掌が熱い。
好きな人とのキスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
ーーーもう何も考えられないよ
ゆっくりと相葉さんの唇が私から離れたと思ったら、首筋へと移動して…
そんなシチュエーションは初めてじゃないけれど
その感覚にビリビリと全身に電気が走って金縛りにあったみたいに動けないでいると
ワンピースの裾からエアコンの風が太腿に触れたと思った次の瞬間
彼の大きな手がゆっくりと身体のラインを撫でるように動く
ーーーっ!!
うそっ! まさか、このままシちゃうの?!
パニックを起こしそうに混乱してる中、どうやら彼の名前を呼んだらしくて
ぴたっと相葉さんの動きが止まった。
『うわぁーーあっ! ごっ、ごめんっ! 俺、なんてことっ!!』
弾かれたように勢い良く後ずさった相葉さんは、ゴンッ! と鈍い音と同時に
後頭部を押さえて顔をしかめた。
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くぅ(プロフ) - めぐさん» めぐさん♪いらしゃいませーっ! って、せっかくコメントいただいておりながらお返事＆更新が遅くなって申し訳ないです! 少しづつですが更新していきたいなぁって思ってますので、お時間よろしければお付き合いくださいね。キュン! がお届けできるように頑張ります☆ (2015年4月2日 17時) (
レス) id: aba5c014c0 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - 美希さん» 美希さん♪ご無沙汰しすぎてます。おかえりなさいっ! 爽やかな相葉さん、危うく剥がれそうになりましたが(汗)これから波乱が起こる?! アハハ♪のんびり更新ですがお時間よろしかったらお付き合いくださいねっ。コメントありがとうデス☆ (2015年4月2日 17時) (レス) id: aba5c014c0 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - まつもんさん» まつもんさん♪いやぁ〜、ホントに随分滞ってました(汗)無事に二宮さんを完結出来ましたので、のんびりは変わりませんが更新したいと思ってます。今まで描いてたものと温度差がありすぎなくらい純情路線ですが…お時間よろしければお付き合いくださいねっ! コメありがと (2015年4月2日 17時) (レス) id: aba5c014c0 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - くぅさん！！！！今ドバーッと読みました！！！！キュンキュンしすぎてどうにかなりそうです！！！！ (2015年3月20日 15時) (レス) id: a6ec824dee (このIDを非表示/違反報告)
美希 - さっき帰って来ました！ただいまです(^-^)/本当楽しめました！足痛いですけど…笑お話ですが、相葉さん爽やかですね〜ふふ(^^)このお話終わりに近いんですか？もっとこの作品の読者でいたいです(>_<)←無理はしないでくださいね！更新されてて嬉しかったです♪♪ (2015年1月30日 18時) (レス) id: 0a7c97c274 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ
| 作成日時：2015年1月4日 2時
