386. 護りたい存在 ＊ ページ7
羨み、妬み、嫉み
思わぬところで足を引っ張られる
それが俺たちの日常だった。
自分が望んだことだからとはいえ、早くにしてこの世界に入ったから
幼馴染の雄太の恋愛話とか聞いたりすると
俺が経験したことないコトとか羨ましく思ったのは本当で
だからといって、後悔はしてないけど……
そんな中、Aと出逢ったんだ。
なんていうか、一緒に居て話をしてるだけで
自分までがピュアになったような気がしてしまう位に嵌ってる。
Aの笑顔で癒されて
Aのすべてが愛しくて堪らない
一度手に入れて味わった心地よさを失うだなんて考えられないし
それを失わないようにするには、どうすればいいのかって
毎日考えてる位、大切な存在だから。
『……うん、そうだね』
今はまだ、お互い一緒に居られる時間を作る方が先決で
そっから今以上に俺という人間を知ってもらおう
じいちゃんと話しながらも、自分自身に言い聞かせて笑って見せた。
その後、程なくしてノック音がして「どうぞ」って答えるじいちゃんに
「失礼します」ってAが部屋に戻ってきた。
ちょっと俯き加減でいる彼女の瞳は少し赤く見えて
俺が出て行った後、静香さんとどんな会話をしたんだろ?
すごく気になるけど、流石にじいちゃんの前では聞けなくって
『ねぇ、Aはこの後どこに行きたい? 行きたいとこある?』
「え、ううん。特には……」
『じゃ、俺に任せてくれる?』
ガキみたいだけど自分の存在を認識させたくって
彼女の前に立ち視線を合わせたら「うん」って頷いたから
ベッドに居るじいちゃんのとこに、そのまま彼女の手を引いて
『んじゃ、俺ら行くね』って声を掛けた。
「え?」
『”え?”って久々のデートだし』
「や、でもっ」
歯切れの悪い彼女は恐らくじいちゃんに気を遣ってるんだろなぁ
なんて思いながらも俺だってAとデートは久々だし独占したいっ!
「うちの大事な孫、よろしくね」
本当に心底嬉しそうに話すじいちゃんを見てるだけで
すっごい顔が熱い
「はいっ」
なんのためらいもなく返事を返す彼女
どうしょうっ!
たぶん俺は、俺が思ってる以上に嬉しいんだと思う
「いいねぇ〜。若いって素敵だねぇ」
じいちゃんがほうっと溜め息交じりに話してる間に退出した
・
ニノ「おいっ! アナタいつまで現実逃避ですか?」
『え』
智「なんかスゲーにやけてんぞ?」
潤「思い出しニヤケ?」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くぅ(プロフ) - 姉さんさん» 姉さんサマ♪こんにちは。ご無沙汰しております。お元気ですか? 大変遅くなりましたが、ようやく次章を立ち上げることが出来ましたぁ(´∀｀*)ちょっと出だしから重めな話ですがよろしかったらお付き合いくださいねっ☆彡コメントすっごく嬉しかったです。ありがとうっ! (2016年5月4日 11時) (
レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
姉さん - 私には、こんな風にお話しかけないので尊敬しています。相葉君の優しい感じや、男っぽいところ、かわいいところがうまく表現されてて、いつも楽しみにしています。更新を気長に待っています。暑くなってきましたが、お身体ご自愛ください。 (2016年5月1日 21時) (レス) id: 4061c2cca5 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - まつもんさん» まつもんさん♪こんばんわぁ。独占欲の強い彼のお仕置きはこれ以上、ここには描けないわっ(汗)よろしかったらあちらの方にもう少し詳しく(?!)描いたので遊びにいらしてくださいね(´∀｀*)あ、でも怖くて泣かせちゃうかしら?ﾟДﾟ；))))ﾄﾞｷﾄﾞｷコメントありがとっ! (2016年3月13日 17時) (レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - まりさん» まりさん♪いらっしゃいませぇ〜っ! 公私共にバタバタしてツクールを遠ざかっておりまして更新＆お返事が遅くなってごめんなさいっ! 雅紀くんガッツリ”男”なんですがこれ以上描けないので…幻滅されないことを願いつつよろしければあちらへ(´∀｀)コメントありがとっ! (2016年3月13日 16時) (レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
まつもん(プロフ) - こんばんわっ(*´∀｀)昨日…日本アカデミー賞の授賞式だったんですねぇ(笑)気付いたら終わってましたわ(;´д｀)トホホニノさん凄いですねぇ(笑)そっちの雅紀くんは彼女に対する独占欲が強すぎるよ。しかも恋愛初心者なのにねぇ(笑)そんな事されちゃあ怖くて泣いちゃう (2016年3月6日 0時) (レス) id: 921aa130e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くぅ
| 作成日時：2016年1月21日 22時
