愛の輝き④─취향저격─ (ページ18)

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『A1回さ目瞑って。耳もふさいで。』

『え？はい。』

『ちょっと手引っ張るからついてきて。』

『えっどこ行くの！』

『いいよ～』

『真っ暗なんだけど、』

『ふふふ。』

『なんで目開けても何も見えないの』

『じゃ、行こ！』

『いや見えないから動けない』

『早くしないと次のお客さん来ちゃう』

『ねえまさかだけどさ、』

『ん？』

『ここお化け屋敷だったりする？』

『正解！』

『待ってそれだけは無理。出る。やだ。』

『怖いの無理？』

『無理。出口どこ？』

『ごめん、もう出れない。』

『最悪。』

『行くしかないよ！行こ！大丈夫だって！』

『腕引っ張らないで。』

『行くよ～』

あー私の脚動いてる、お化け屋敷進んじゃってるよ

無理だって

中で失神して病院送りになったらどうする？

明日のニュースで歌手のAがお化け屋敷で倒れましたなんてニュースが出たらどうする？
私もう恥ずかしくて公の場に出れないよ。

怖いって。

空気が怖い。

『最後にお化け屋敷行ったのいつ～？』

『保育園の時。』

『えっめっちゃ前やん、』

正直言って記憶にはない。

お化け屋敷は食わず嫌いと一緒で行かず嫌いなのだ。

ﾊﾞﾀﾝｯｯ

後ろから大きな音が鳴った。

声が出ないくらい怖い。

『ヨシさん、やっぱ無理かも』

『わ、』

「うぉぉぉぉぉ！🧟」

『ギャァァァァァァァァァァ！』

後ろから走ってくるゾンビ。

ゾンビなんで走んの

どこまで着いてくんの

運動音痴って言っといてよかった

ヨシさんは私を置いていくことはしなかった。

最終形態

私がヨシさんを後ろからハグする形となって、もう上下左右も分からない状態で視界を遮断してただヨシさんに着いていった。

『ヨシさんおっきい声出さないで！』

『驚かしてくるんやからそれは無理やって！』

『出口まだ？！！』

『出口は俺にも分からん！』

『もう何も出てこないで！出口に案内して！！』

『おっ、光見えてきた！』

『走って！』