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このドアを開けた先にいるらしい。
無理じゃない？
開けずに帰ろうかな。
『うぉ、』
後ろから聞こえた男の人の声。
「もしかして…」
やばい、私バレたら絶対訴えられる、最悪の場合命狙われる。
「俺の…お相手、ですか？」
「は、はい…、多分…」
とりあえず会議室に入り、机を挟んで座る。
気まずい…
沈黙を破ったのは向こうだった。
「ちょっとトイレに…行ってて、」
「あ、あぁ、」
それで後ろから来たのか。
「日本出身、ですよね？」
あまり知らないけどそうだったはず。
『はい、ヨシって言います。』
『あ、私は、Aです。』
『00です、Aさんは』
『02です…』
『俺の方が年上ですか…』
『敬語じゃなくていいですよ、名前も全然呼び捨てで…』
『じゃあAも、』
『え、いいんですか』
『だって付き合ってるんやろ？』
『え？』
『恋愛体験だから』
『いや…急に…そんなの』
『じゃあ付き合う前ってことにしとく？』
『じゃ、じゃあそれで…』
最初から付き合ってるなんてハードルが高すぎる。
『ヨシさんはなんでこれを…？』
『歌詞が書けへんかったから。』
『一緒だ…』
『あんま分かんないよね』
『そうですよね、』
『あ、敬語』
『あ…そうだよね、』
『うんうん』
『アイドル、だよね？』
『うん、TREASURE。Aの歌もよく聴くで。』
『知っててくれてたんだ、ありがとう。』
『俺たちのこと皆には秘密にしなあかんって聞いた？』
『う、うん、』
『なんかそういうのわくわくするな』
『そうだね』
📱🎶
最初は気まずいだろうからここに行ってくるといい
『遊園地…』
『最初からこれはハードル高いなぁ笑』
『そうだね』
こんなミッションみたいなの送ってこなくてもいいのに。
気が利くでしょ？とでも言いたいのかな。
『私ここ行ったことない、』
『えっ、それはなんか申し訳ないなぁ、こんな会ったばっかりの俺となんて…ごめんな？』
『いや、ヨシさんが謝ることじゃないよ』
『でも俺とやったら案内もしてあげられるし安心して！』
『うん。』
『絶叫系はいける？』
『まぁある程度は。』
『よっしゃ、考えてくるわコース。』
『ありがとうございます、私なんかのために…』
『Aのためやったら何でもするで？な？』
『ありがとう。』
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作者名：Water | 作成日時：2024年3月7日 21時
