愛されすぎて“まじめに”困ってます。 (ページ33)

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始まってしまった…

やばい、怖すぎる。体が震えてきた。

隣のハルトも私の腕を掴みながら震えている。

もう直視出来なくて下を向いてたら、
誰かが私の前に座った。

少しだけ顔を上げてみるとひーくんだった。

多分私に画面が見えなくなるように来てくれたんだ。

ありがとう。とその背中に言っていたら

アサヒ『大丈夫？俺にもたれてていいで』

私はもう怖い以外考えられなかったから
力が抜けてるハルトから腕を戻して
すぐにその背中を貸してもらった。

この状況、今日の夕方とは逆で

私がひーくんを後ろからハグというか

もはやクッションのように腕で縛りつけていた。

ひーくんの背中に顔をつけて、

ひーくんの暖かい匂いがして、

怖い音は聞こえるけど、ちょっと平気になった。

時間はもう11時半。映画はまだ半分ぐらい。

そこから、記憶がない。