愛されすぎて“まじめに”困ってます。 (ページ2)

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Aはこれまで高校で進路を聞かれたら自分の行けそうな大学を選んでいたが、

実はアイドルという職業にも興味があった。

いつもAはファン側だが、同じように衣装を着て、メイクをしてもらって、あんな風にキラキラ輝いて、ファンの皆を笑顔にしたいと夢見ていた。

でも、そこそこ進学校に入学してしまったから、なかなか言い出せなくて…

気づいたら高校1年生の終わりまで来てしまったから
さすがに今からは無理かと思って、その夢は最近諦めた。

なのに、名刺貰っちゃったよぉぉぉぉぉ！

これって、あれだよね？スカウト？！

えっ、そうだよね！

私の人生最高すぎない？？？

そんな軽い気持ちで、私は受話器を握った。

👩📞「YG JAPANです。どのようなご用件でしょうか。」

A📞「今日…名刺を、貰ったんですけど…」

👩📞「分かりました。では今週中にこちらに来てください。住所は……」
「それでは、楽しみに待ってます。」

A「え？」

思わず口に出てしまった。

なんの説明もなく私行くの？？

えぇー何着ていけばいいのー？

何持ってくのー！

はっ！お母さんに知らせなきゃ。

A「おかあさぁぁぁん！」

👩「んー？どうしたの。そんなに焦って」

A「今日さ、歩いてたら名刺貰ったんやけど……説明中」

👩「それで、Aはほんとに行くの？」

A「うん…」

👩「今まで勉強頑張ってきたのにそれが全部無駄になるかもしれないのよ？」

A「でも、私は行きたい。お母さんには言えてなかったんやけど、実は私、アイドルになりたかったんだよね。」

👩「そうだったのね…」
「なら、応援するわ。Aの夢は私の夢でもあるもの。」

A「ありがとう！お母さん！」ギュー

そして、私は学校が早く終わる水曜日の放課後、教えてもらったところに来た。