とっても美味しいアレ ページ30
ふに、と額に何かが当たった感触がして目覚める
中「目、覚めたか?姫様?」
間近などこか嬉しそうな笑顔の中也は云った
それで今何で起こされたかが分かってしまった
「!…」
私を抱きしめて私の横髪を耳にかけながら中也はまた楽しそうに笑う
中「あんまりにも可愛いことしてくれたからな。お返しだ」
Aあ、あの時起きて…!?
中「悪ぃな、寝たフリだ。前みたいに甘えてくれっかな、って思って、つい」
A前って…あの時!?
Aあの時も…起きてたんですか…云ってくださいよ…
慌ただしく指を動かし打ち込む
中「テンパリすぎだろ、まぁさすがにキスは予想外だったがな」
笑いながら中也はそう云うけれど
私としては起きてないと思ってたからできたのに…!
これからは恥ずかしくてできそうにないかもしれない…
A予想外…って、厭でしたか…?
そう聞くと中也はぎゅっと抱きしめながら
中「だったらこんな嬉しそうに俺がしてると思うか?めちゃくちゃ嬉しかった。厭な訳ねぇだろ。なんて可愛いことしてくれんだって、声を出しそうになった。その後も腕ン中入ってきてくれたしな。可愛くて仕方なかったぜ」
なんて云う
Aも、もういいです!可愛いって、連呼しすぎです!もうしないです!
そう打ち込むと中也はピタリと嬉しそうな表情が止まり、一気に寂しそうな顔をする
抱きしめる力が弱まり、顔を覗き込むようにしてしゅんとする
中「…わかったから、ンなこと云わないでくれよ…揶揄い過ぎて御免な?」
Aそ、そんなにショックを受けなくても…冗談ですから
中「ほんとか…?」
A本当です…というより勢いでつい、云ってしまったので…
中「そ、うか…良かった…」
中「体調の方はどうだ?」
A今はなんともないです。
中「そうか、怪我とかはしてねぇか?」
そう云われ、自身の躰を見てみるも、特にどこが痛いとかもない
A多分、どこも。
中「なら良かった。んじゃ、朝ご飯にするか」
一緒に居間へ行き、席で待っといてくれと云われ、少し経てばフレンチトーストが目の前に出された
「!!」
これ、すっごく美味しいのだ
とっても、とっても
中「そんなに嬉しそうにして貰えると作ったかいがあるもんだなァ」
私は手を合わせるとパクパクと口へそれを運んだ
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長音_chinon_(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます!!これからも頑張りますね!記憶はまだ戻ってないですね…きっといつか… (2019年8月17日 0時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてますよかったです(´;ω;`)記憶がまだなんだ……(´;ω;`)(´;ω;`) (2019年8月16日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:trbyukki | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trbyukki14/
作成日時:2019年8月16日 23時