講評 ページ27
相「まあ、全体的な点数で言うと53点くらいな。」
…う、厳しい…
相「俺の弱点をつこうとしてくるのはいいだろう。強行突破のようだったが向かってきた時俺の攻撃が避けられたのも今回はよかった。
…でも、今回は、だ。いつでも避けられるとは限らねえし、危険も伴う。
そこで、…まあ、お前自身も気づいてるとは思うが、今後必要になってくると思われるのは…」
『長距離での攻撃手段、ですよね』
相「そうだ」
相澤さんがパソコンをぱちぱちやって、生徒管理ファイルから私のものを出して見せてくる。
相「…まあ、ここにも書いてある通りお前の個性は近距離向きだ。長距離で使えるものといえば…」
『空間操作でものを動かす時スライドして動かすことで相手にぶつけてダメージを与えられる、ことくらいですよね』
相「そうだ。…俺も協力してやるから長距離での戦い方、考えとけよ」
『はい！ありがとうございます』
相澤さんが私のことをよく見てくれているのが嬉しい。
…でも、その反面苦しくもある。
『…相澤さん、あと１つ、聞いてもいいですか？』
相「…なんだ」
ごくり、と唾を飲み込む。
『私は、相澤さんのことが好きです』
相「！…ああ」
『でも、あきらめろ、って…言われちゃったんです』
相澤さんは黙って聞いていてくれる。
『…私、もう諦めた方がいいのかな…』
ぐすっ、と鼻をすする。
めんどくさいって分かってるけど、もしかして相澤さんなら…
相「…俺は止めたりしねーぞ。期待するならやめとけ」
ハッとして顔をあげる。
その顔は私が引っ越してきてすぐの、相澤さんの顔みたいで。
『っ、…』
…でも、合理的虚偽じゃない。
まっすぐと、相澤さんに見つめられる。
…あぁ、そっか。私、振られたんだ。
耐えきれなくなって外にとびだす。
まだ明るい空が、夕焼けが、残酷なくらい私を照らしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキヒメ - え、これ、終わってるの！！出来れば続きをください！！ (2021年6月20日 16時) (
レス) id: c9040eec38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - 最後の最後で泣きそう無理 (2021年4月18日 0時) (レス) id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - とても面白いです！！終わりって書いてあったんですけど続かないんですか？とても気になります (2020年10月21日 19時) (レス) id: 03a12fef19 (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - 小説、とても面白かったです！続きが気になるところではありますが、大変な時期なのかもしれないですよね！首を長くしてお待ちしております！とても楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月22日 17時) (レス) id: 1cb0a66ad0 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読ませて頂きました。面白かったです！！ (2020年2月12日 14時) (レス) id: d6fba61bcc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結月 | 作成日時：2018年5月27日 9時
