7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ29)

今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:439,939 hit

°Tiger108 時ページ29

宮近side

その中に入っていたのはボロボロのお守り。

宮近「なん…で」

これはAがXXXのオーディションを受けるときに俺が作ったお守り。

渡してからもう3年以上経っている。

宮近「今までずっと持っててくれたの…？」

「えー何がぁ？」

彼女は眠い目を擦りながらやっと身体を起こす。

宮近「あ、いや何でもない。はい、メガネ」

俺はベッドに正座するAにメガネを渡した。

「あれ、元太も起きてなかったの」

宮近「ねえ、A。康二くんと仲良い？」

「うん？仲良いよ」

即答。

俺は少し傷ついてしまう。

宮近「…すき？」

「普通に好きだけど」

宮近「俺のことは？」

ちょっと冗談っぽく聞いてみた。

「えー、別に何とも思ってないよ」

宮近「そ、そっか」

何とも思ってないが一番傷つく。

なんで聞いたんだ、俺。

好きとでも言われると思ったのか。

「元太起こすかぁ。おーい、松田～」

お守りをまだ持っていてくれたことが嬉しくて少し調子に乗った。

宮近「何とも思ってない、か」

＿_
_

二人を連れ、朝食を食べていると山田くんと有岡くんがやってきた。

「「「おはようございます」」」

山田「おはよー。ってA寝てない？(笑)」

「起きてます」

有岡「目が開いてない(笑)」

一番手前に座る彼女は山田くんにほっぺをムニムニされている。

山田「寝てる(笑)」

宮近「(可愛がられてるなあ)」

Aはとにかく好かれやすい。

Jr.はもちろん、King&Princeの全メンバーとも仲が良い。

有岡「今日のライブもよろしくね」

川島「はい、よろしくお願いします」

山田「じゃあまた後で」

二人はヒラヒラと手を振り、行ってしまった。

吉澤「A、食べる手進んでないよ」

松倉「ほら、もうちゃんと起きて」

Aの向かいに座る松倉は自分の箸で彼女のおかずをとると、そのまま口に近づける。

松倉「ほら、口開けて」

「あーん」

気のせいかもしれないが、最近Aと松倉の距離は前よりもっと近づいた気がする。

一緒にいすぎて家族みたいになっているのかもしれない。

川島「ついに松倉がAの世話焼きだした(笑)」

やっぱり俺、まだAが好きなんだ。

ふと、実感した。