7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ17)

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何度もキスをされる中、私は必死に抵抗する。

やがて、抵抗も意味がないと悟った。

深いキスになるに連れ、ソファに押し倒されていく。

「(意味がわかんないよ)」

ギシッとソファが鳴る。

兄は私の上に跨ると、またキスをした。

「お兄ちゃ…ん、こんなのおかし…い」

首筋を舐められる中、私はなんとか彼を説得しようとする。

しかし、兄は聞く耳を持たない。

七五三掛「はぅ…ん」

「ん」

耳を噛まれ、ギュッと目を瞑った。

酔っ払っているとはいえ、こんなことするなんて。

七五三掛「感じてる？」

お兄ちゃんは私と唇をそっと舐めると蕩けた顔で言った。

「感じてないから…っ…ねえやめてよ」

七五三掛「好きだよ、A」

またもや無視をされてしまう。

七五三掛「口開けて」

「イヤ」

七五三掛「お願い」

「イヤ…あ、ちょ…んっ…」

お兄ちゃんは無理矢理私の口に舌をねじ込んできた。

熱い。

溶けるほどに熱い。

七五三掛「ふ…ん…はぁっ…ん」

彼は息を荒げながらキスを続ける。

すると、私の服の中に手を入れてきた。

「(これ以上は流石にダメ！)」

一線を超えてしまう。

私はなんとか力を振り絞り、兄の頬を強く叩いた。

お兄ちゃんを本気で叩いたのはこれが初めてだった。

七五三掛「！」

「もうやめてよ！酔っ払いには付き合いきれない！」

七五三掛「A…」

一瞬戸惑った彼を押し退け、私は家を飛び出した。

＿
_

「何なの！本当に何なの！」

行くあてもなく、涙が出そうになるのを我慢しながら夜道を歩く。

勢いで出てきたはいいものの、これからどうしよう。

「(海斗もう家帰ってるかな)」

ふと浮かんだのは一番仲の良い友達、松倉海斗。

私は海斗の家へと向かった。

「海斗、私」

インターホンを鳴らす。

いきなり来てだいぶ迷惑なことをしてしまった。

松倉「えっ、どうした？とりあえず入って」

しかし、海斗は優しく迎え入れてくれる。

松倉「なんかあった…んだよな？」

彼は温かいココアを私の前に置く。

松倉「俺で良かったら話聞くよ」

ああ。

やっぱり海斗といると心が落ち着く。