7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ8)

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°Tiger87 陰湿ページ8

翌日。

私の夢はクリスマスに彼氏とラブラブデート。

しかし昨日の少クラでこれからはライブでもいいかなと思っていた。

こんなことを言っていると一生彼氏ができなさそうだが。

本日はTravis Japan全員でバラエティのゲスト出演。

今注目のグループとして呼んで頂いた。

「これが恋なのか」

松倉「か、勘違いしないでよね」

「寝かせないよ、今夜は」

松倉「は、私もよ」

楽屋ではそれぞれいろいろな過ごし方をしている。

私と海斗は胸キュンセリフしりとりをしていた。

宮近「まじ何してんの(笑)」

「ちゃかも入る？」

問いかけたと同時に聞こえたのはドアをノックする音。

川島「はい」

山根「挨拶に来ました。山根です」

やってきたのは今日一緒に共演するモデルの山根さんだ。

如恵留くんは読んでいた本を閉じると扉を開けた。

川島「わざわざありがとうございます」

私たちはお辞儀をする。

山根「今日はよろしくお願いしますね」

「山根さん！この前はありがとうございました！今回も共演できて嬉し＿」

駆け寄ると彼女は私を避けて楽屋の中へ入ってきた。

山根「実は差し入れ持ってきたんです！みなさんでどーぞ！」

以前、閑也は連絡先を交換できないと伝えた時から山根さんは少し冷たくなった気がする。

山根「吉澤くんにはこちらをどーぞ！」

吉澤「え？あ、ありがとうございます」

七五三掛「シズだけ別？」

彼女はどうやらまだ閑也に好意があるようだ。

山根「あとまだ差し入れあるんです！」

宮近「すみません、こんなに」

山根さんは一人一人に紙袋から出したお菓子を配っていく。

しかし、なぜか私には渡さなかった。

「(あ…れ？…ま、まあいいけど)」

山根「それ有名なお店のなんです」

松倉「あの、Aの分はないんですか？」

海斗が質問し、なんとなく、居心地が悪い。

山根「あれぇ！？渡してなかった？ごめんね！でもAちゃん最近太ったって言ってたから渡さなくても大丈夫だよね？」

有無を言わせまいと、満面の笑みで笑いかけられた。

「(なんで太ったことここでバラすんですか…)」

松倉「A、俺のあげる」

突然、海斗は私にお菓子を差し出した。

松倉「Aないのに俺食べるの嫌だし」

「…ありがとう！」

やっぱり彼は優しい子だ。