7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ19)

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°Tiger98 42% ページ19

松倉side

＿何するか分かんないよ、俺

真っ直ぐAを見つめて数秒。

「何言ってんだ(笑)」

松倉「えっ」

「急に真顔になるから笑っちゃうよ(笑)」

冗談っぽく流されてしまった。

松倉「(本気だったのに)」

俺はしょんぼりと肩を落とす。

松倉「お風呂は？」

「入ったよ」

松倉「でもその格好じゃ寝ずらいでしょ。俺の服貸す」

クローゼットの中から素材が良さそうな服を取り出し、Aに渡す。

「海斗ありがとう！着替えてくるねん」

彼女は笑顔で洗面所へと向かった。

松倉「(まじでちっとも俺のこと男として見てないじゃん！！)」

それにしても家に帰りたくないとは珍しい。

Aもしめもブラコンとシスコン。

喧嘩でもしたんだろうか。

「海斗、小柄だからぴったりだよ」

そう言って姿を見せたのは俺のサイズでダボっとなったトレーナーにゆるゆるのパンツを履いたAだった。

松倉「お、おお…」

これが彼シャツというやつか。

なんか

すごくいい。

松倉「てか小柄じゃないし！サイズ俺の方がでかいし！」

「ええ、そうかな？」

きゅんきゅんする。

俺の服を着るAを写真に収めたい。

「どこで寝ればいい？」

松倉「俺のベッドでいいよ。俺床使う」

「いいの？」

松倉「当たり前でしょ」

女の子を床で寝させるわけにはいかない。

「ありがとう！じゃあ今日はもう疲れたから寝るね」

Aは早速俺のベッドに入り、横になる。

松倉「おやすみ」

「海斗はまだ寝ないの？」

松倉「俺は風呂入ってから寝る」

「そっか。おやすみ」

俺はAが目を閉じたのを確認するとお風呂場へと向かった。

＿
_

松倉「(ふぅ～)」

お風呂から上がり、半裸に首にタオルを巻いたままリビンクに出る。

Aは小さな寝息を立てて眠っていた。

松倉「(可愛いな、寝顔)」

俺は彼女に近づくと、髪を優しくなでる。

松倉「(いつもお疲れ様)」

しばらく撫でていると何やらブツブツと寝言が聞こえてきた。

「…と…」

松倉「(なんだ？)」

「か…と」

かと？

「か…いと」

"かいと"と口にしている。

しかしトラジャは42%が"かいと"。

松倉「どの"かいと"だよお…」

俺は1人、悩んでいた。