7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ35)

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°Tiger74 脱がせてページ35

楽屋に戻ると、うみは一人ソファに横になっていた。

「大丈夫？」

彼のそばにしゃがみ込む。

中村「ん」

うみは仰向けになり、片手で目を覆っていた。

「欲しいものある？あ、水買ってくるよ」

そう言って立ち上がろうとすると、腕をギュッと掴まれてしまう。

中村「行かないで。一人にしないで」

彼の表情は分からない。

中村「Aがいてくれるだけで回復してくから」

「何それ(笑)」

嬉しいことを言ってくれる。

私はもう一度、うみに近づいた。

「気持ち悪さとかある？」

中村「少し」

「収録、無理しちゃダメだからね」

彼の額に手を当てると、若干熱っぽさがあった。

「熱あるんじゃない？計ろ」

私はマネージャーさんに体温計を持ってきてもらい、うみに渡す。

「はい、挟んで」

数分後。

ピーピーという音が鳴り、私はうみから体温計を受け取った。

そこには37.5℃と表示されていた。

「うみ確か平熱35.7℃くらいだったよね…熱高いよ」

中村「…全然平気」

「嘘」

きっと今までの疲れが出てしまったのだ。

無理させるのはよくない。

「今日の収録きついよね？」

中村「いやいける」

「本当に？」

中村「ほんと」

そう言ってうみは身体を起こす。

目が潤んでいてやっぱり体調は悪そうだ。

中村「とりあえず衣装に着替える」

「あ、うん。持ってくる」

私はクローゼットの中から彼の衣装を出し渡した。

動きが鈍い。

身体がゆらゆらと揺れている。

「全然大丈夫じゃないじゃん」

中村「いやまじ大丈夫だから」

「無理しないでよ…」

中村「…そんなに言うならA着替えさせてよ」

うみは甘えた声でそう言った。

中村「ほら、脱がせて」

「えぇ…」

中村「ほら、早く」

私はうみのシャツのボタンを一つ一つ外していく。

彼の綺麗な身体が露わになっていった。

「(まあ、見慣れてるんだけども)」

うみの心臓の音が微かに聞こえる。

ドクンドクン。

鼓動は高鳴っていた。

「(体調が悪いから心臓も速く鳴ってるんだ)」

やはり安静にさせとくべきか。

そんなことを考えると頭上で「ねえ」と呼ぶ声が聞こえた。

「なに？」

中村「なんか…えろいね」

「はぁ？何言って」

彼はそのまま私を自分の胸へと引き寄せた。