7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ32)

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°Tiger71 亀裂ページ32

松田side

Aと閑也の様子がおかしい。

気がする。

「「「お疲れ様でしたー！」」」

YouTube撮影が終わり、あとは帰るだけ。

吉澤「あ、A。スマホ置きっぱだぞ」

「危なっ！閑也、ありがとう」

お化け屋敷に入った後から二人の間にはなにやら幸せオーラが出ている。

距離も近くなってるし。

吉澤「気を付けろよ～」

閑也はナチュラルにAの頭を撫でた。

松田「む」

絶対何かあったこの2人。

それに

宮近「A、ドラマの食事会のことだけど」

「分かってる。一緒に行こ」

ちゃかとAの間にもピンク色のオーラが出ていた。

松田「(俺の気のせいかな)」

「元太、何してんの？」

俺が帰る支度をせず、ぼーっと立っているとAは不思議そうな顔をする。

松田「なんでもない！」

「そう？」

松田「それよりA、今日この後用事ある？」

「あーごめん。私は仕事なんだ」

それなら仕方がない。

夜遅くから仕事なんて彼女は大変だ。

「じゃあお先に失礼しまーす」

Aは挨拶をすると一足先に楽屋を出て行った。

松倉「A、相変わらず忙しいな」

川島「XXX時代にやってた仕事もまだ続けてるものがあるみたいだもんね」

吉澤「なあ」

そろそろ俺たちも帰ろう。

そう思っていると閑也が深刻な顔で呼び止めた。

吉澤「俺さ… Aに告ったわ」

「「「は？」」」

何言ってんだ、閑也。

告った？

Aに？

誰が？

宮近「待って待ってどういうこと？」

突然のカミングアウトに俺たちは頭が真っ白になる。

吉澤「さっき、お化け屋敷の後にAに好きだって伝えた」

松倉「え？シズってAのこと好きだったの？」

七五三掛「ほら、やっぱり好きだったんじゃん」

しめは知っていたようだが、俺はシズがAのこと好きだなんて知らなかった。

吉澤「返事はもらってない。抜け駆けっぽいことしちゃったから言わないとなって思って」

ほんと、抜け駆けだよ。

中村「ありえない」

今まで黙っていた海人は閑也を睨む。

中村「Aを一番好きなのは俺なのに」

吉澤「だったらお前も告白すればいいじゃん」

中村「そんな簡単なことじゃない！」

海人は苦しそうな顔をして怒鳴ると、部屋を出て行ってしまった。