7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ23)

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°Tiger62 無防備ページ23

宮近side

Aとキスシーン。

これは夢？

嬉しすぎる。

ドキドキする。

勝手に顔がにやけてしまう。

ここはあくまで平常心を保たなければ。

宮近「まあ、メンバー同士だし気にせず頑張ろ！」

なんて電話越しに言ってみるが、気にしないなんて絶対無理だ。

意識しかしない。

「…うん」

彼女の返事はどこが元気がない。

もしかして俺とのキスシーンが嫌とか？

「海斗は私のことなんて少しも意識しないよね」

宮近「え？」

「海斗が意識しなくても私はするの！だから…気にしないなんて無理だよ」

電話越しの彼女の声は今にも泣きそうだ。

Aは俺を意識してるの？

宮近「A…俺、今すぐAに会いたい」

「え？今って…もうお風呂入っちゃったし」

宮近「いい。俺がAん家行くから待ってて」

「ちょ、ちゃか！？」

俺はAの返事を聞かずに通話を切ると、パーカーを羽織り急いで家を飛び出した。

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Aとしめの家の前まで来ると俺はチャイムを鳴らす。

宮近「(勢いで来ちゃったけどしめいるかな？)」

ガチャリ。

ドアが開き、姿を見せたのは会いたかったAだ。

「本当に来てるし…」

彼女はモコモコとした女の子らしいパジャマを着ている。

「もうびっくりしたよ。とりあえず入って」

宮近「ごめん(笑)お邪魔します」

俺は恐る恐る部屋に上がる。

「今ちょっとリビング散らかってるから私の部屋でいい？」

宮近「あ、うん」

どうやらしめはいないようだ。

本当に上がり込んで良かったのだろうか。

Aの部屋に入るのは数年ぶりかもしれない。

いつもはリビングだけだった。

「で、どうして急にうちに来たの？」

Aはベッドに座り、俺は少し距離を取り床に座る。

宮近「… Aが泣きそうだったから心配で」

「優しいかよー(笑)」

意識してる、なんて言われたら会いたくなるに決まっているだろう。

宮近「ねえ、俺も意識してるよAのこと」

「っ！突然そんなこと言わないでよ」

彼女は照れたように片手で顔を隠す。

宮近「(あ、可愛い)」

「ドキドキして死んじゃうよ…」

Aは顔を真っ赤にし、照れたように俯いた。

だめだ。

もう無理かもしれない。