7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ39)

今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:501,730 hit

°Tiger78 ピュアと相談ページ39

海斗にだって好きな子くらいいるはずだ。

でも、ずっと好きな子か。

私以外に仲良い女の子いたんだ。

「へえ」

松倉「もっと詳しく聞かないの？」

「(聞きたくない)」

何も言わず目を瞑る。

松倉「無視！？おーい」

口を開かない私に、海斗は頬をツンツンとつついてきた。

「(笑)」

松倉「はい、負け！」

「勝負してない(笑)」

やっぱ海斗といると楽。

他のメンバーが苦痛とかではないが、一番何も気にせず一緒にいられる仲間。

松倉「Aはいるの？好きな人」

「んー」

なぜか私の頭には宮近海斗が浮かんでる。

「(違う昔好きだっただけ)」

私はちゃかを忘れるように頭を横に振った。

「いない」

松倉「まじで？」

「まじで」

頷くと海斗はニヤリとした。

「何ニヤついてんの」

松倉「ニヤついてねえ」

「ニヤついてる(笑)」

何が面白かったのかは分からないが、赤ちゃんみたいで可愛いからまあいいか。

松倉「そういえば…」

海斗は何かを思い出したように口を開く。

だが、少し言いにくそうな顔をしていた。

「何」

松倉「シズに告白されたんだって？」

なぜ知っているんだ。

松倉「シズから聞いたんだけど」

「本人から！？」

松倉「そ」

閑也はなぜ言ったのかは分からないが、真実なので嘘はつけない。

「された」

この際、今まであった出来事を海斗に相談するのはどうだろうか。

「相談なんだけど」

松倉「うん？」

「私最近…いろんな人にその…キスされるの」

カミングアウトすると彼は口をパクパクとさせていた。

松倉「は！？ちょ、ま！？うそ！？？え、誰に！？」

「最初されたのは元太。その後にちゃかで告白された時にシズにもされた。昨日はうみにも」

松倉「いっみがわからん！！」

海斗はパニック状態だ。

顔を真っ赤にさせ、椅子から立ち上がりよく分からない動きをしている。

何かと葛藤しているような、そんな感じ。

松倉「まじ？」

「まじ」

松倉「お前！ちゃんと抵抗しなきゃダメだろ！」

「ご、ごめん」

海斗は私のお父さんか。

「男の人って誰にでもキスできるもんなのかな」

松倉「違うだろ！元太たちはAのこと…いや、なんでもない」

彼はオロオロしながら頭を抱える。

松倉「俺、出遅れてんのかよ」