°Tiger40 中村海人 ページ41
宮近side
夜。
俺は和食の個室でAと向かい合って座る。
宮近「A、海人との仲直りの仕方がわからないんでしょ」
「…左様でございます」
彼女はガックリと肩を落とす。
「なんか自分から謝ったら負けな気がして…こういうところがまだ子供ってこと分かってるんだけど負けられない戦いというかなんというか…」
そんなことだろうと思った。
海人もAも変な時に素直になれない。
宮近「海人と仲直りしたいんでしょ？」
「そりゃしたいよ！」
宮近「嫌いになったわけじゃないんでしょ？」
「嫌いになるなんてありえない！」
Aは勢いよく首を横に振る。
宮近「なら、明日こそは仲直りしよう。仕事に支障出るのもプロとしてよくないし」
「はい…」
宮近「俺も一緒に謝ってあげるから。ね？」
「うん」
控えめに頷いたAは、なんだかいつもより小さく見えた。
宮近「よし！じゃあ楽しく食べよう！」
「話ってこれだったの？」
宮近「まあね」
「ちゃかって本当に周りのことよく見てるしリーダーって感じ」
ありがとうね、と彼女は箸を手に取る。
ご飯に夢中になるAを、俺はじっと見つめていた。
長い睫毛。
白い肌。
真っ黒でサラサラな髪。
触れたら折れてしまいそうな細い身体。
全てが儚い。
…触れたい。
宮近「…あのさ、Aって今まで好きな人とかできたことある？」
「ぶっはっ！！」
突然すぎる俺の質問に、Aは魚の骨を喉に詰まらせたらしい。
胸をドンドンと叩いている。
分かっててこんなこと聞くなんてずるいだろうか。
「ごめん、ちょ、ちょっとお手洗いに」
Aはだいぶ動揺したのか、個室から出て行ってしまった。
あの反応からしてAが俺のことを好きだったというのは事実なのだろうか。
宮近「ちょっと意地悪しちゃったかな」
反応が可愛い彼女の表情を思い出し、俺は両手で顔を覆う。
宮近「はぁぁ…好き」
その時_
プルルルル、と机に置いてあるAのスマホがなった。
暗い画面に表示された文字は、
宮近「っ」
中村海人。
ISLAND TV〜しめちゃんの似顔絵コーナー〜→←°Tiger39 険悪
ラッキーアイテム
BLUE MASQUERADE
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーメンバー
七五三掛龍也
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 928人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
味噌バターコーンラーメン(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます！リクエストありがとうございます！話のどこかで織り交ぜさせて頂きます！ (2020年2月2日 23時) (
レス) id: 727002c3af (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - いつも楽しく見ています！他のメンバーとイチャイチャしてたら元太くんが嫉妬して主に甘えたになってるバージョンと、男らしいバージョンがみたいです！ (2020年1月31日 22時) (レス) id: 03da2cd792 (このIDを非表示/違反報告)
味噌バターコーンラーメン(プロフ) - 美紀さん» 初めまして美紀さんコメントありがとうございます！お気遣いもありがとうございます。頑張ります！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: 727002c3af (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 初めまして美紀ですTravisJapan大好きなんで最高ですしめちゃんと川島如恵留君と吉澤閑也君寄りのオール担当です気温差激しいので気を付けて更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2020年1月30日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：味噌バターコーンラーメン | 作成日時：2020年1月29日 6時
