一つの蕾 ページ37
ユイ『ここは…』
私は気になって、その塔に向かって歩く。
でもすぐそこに、また男の子が一人、立っていた。
…悲しい表情をして。
スバル君…かな…
今のスバル君に、容姿がよく似ている。
スバル君は、どこかを見つめていた。
その視線を辿ると……塔の窓に、女の人がいるのが見えた。
その人もまた、綺麗な人だった。
今までと同じなら、あの人はきっとスバル君のお母さん。
クリスタ『…………』
スバル君のお母さんは、窓から見えない所に移動してしまった。
スバル『……』
スバル君は、顔を下に向ける。
スバル君の手には…私にくれた、銀のナイフが握られていた。
…が、すぐに手からすべり落ちてしまった。
ユイ『っ……また…』
また、場所が変わった。
綺麗な、庭だった。
エレヴィル『…貴方、まだそこにいたの。』
真後ろから声がして、振り向くと…また綺麗な女の人がいた。
『……』
その女の人から少し離れた所で、女の子が俯いて立っていた。
…女の子…って事は…Aちゃん…？
エレヴィル『目障りよ。早く、私の前から消えなさい。』
『…お母様…』
すると、Aちゃんは口を開いた。
あの人、Aちゃんのお母さんなんだ…
とても、弱々しい声だった。
『お母様…私っ…もっとお母様と…っ』
エレヴィル『うるさい！！』
『っ…！』
急に怒鳴ったAちゃんのお母さん。
エレヴィル『目障りだと言っているでしょう！なぜ言う事を聞けないの？』
強く言われて、Aちゃんは涙目になっていた。
『っ…ごめんなさい…』
エレヴィル『…謝罪も聞きたくないのよ。早く消えてと言っているのに…また、コーデリアと私で貴方を痛めつけないとダメなのかしら…？貴方が言う事を聞かないと、あちらのお子さん達にも痛みを与えるわよ。それでもいいのかしら。』
その言葉に、Aちゃんは肩を震わせた。
『…それだけはやめて…！何でも…言う事、聞くよ…！聞くから…っ』
エレヴィル『…だったらさっさとどこかへ行きなさい。早く。今すぐ。』
『……っ…！』
Aちゃんは涙をポロポロと流しながら走り去ってしまった。
Aちゃん…
ユイ『Aちゃん…待っ……て…』
私が声を出すと、また場所が変わった。
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ユウナ(プロフ) - ワカメさん» ありがとうございます！読んで下さっているんですね！とても嬉しいです！ワカメさんの言葉を励みに、試験も更新も頑張りますね！！ (2018年10月27日 16時) (
レス) id: d3e94e6be6 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ(プロフ) - 二期楽しみにしてます！試験忙しいと思いますが頑張ってください・・・。 (2018年10月27日 15時) (レス) id: 5f29cae1fe (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 更新延期が続いてしまっているため、一週間後、出来た話はすぐ更新を致します。一日に2話更新するかもしれないので、ご理解をお願い致します。 (2018年10月15日 23時) (レス) id: d3e94e6be6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 皆様にご報告があります。先日お知らせした試験は終了したのですが、まだ他の試験がある事が分かりました。そのため、もう一週間更新を遅らせる事になりました。多大なるご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありません。 (2018年10月15日 23時) (レス) id: d3e94e6be6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 読者様には申し訳ございませんが、それまでお待ち頂けると幸いです。お知らせが遅くなり申し訳ございませんでした。 (2018年10月7日 23時) (レス) id: d3e94e6be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shuna | 作成日時：2018年7月4日 21時
