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前回の飲み会から1ヶ月後
つまり、元太と再会してから1ヶ月後
またあのサークルの飲み会の開催が決まった
別れた彼のことも、
まだ、ふとした時に思い出すことはあるけど
だいぶ忘れることができていた
「A!今回もどうよ!」
なんて、会への参加を、友達がいつものように私に促し
いつもなら断るところを二つ返事で了承すると
やはりめちゃくちゃ驚かれた
「どうしたのA!?熱でもある?!」
『いや、無いけど』
「まぁ、今フリーだし!出会い求めてみんなで行っちゃお!」
私の友達は男のことしか考えてないのか、と
半分呆れつつ、
私も元太との約束だから大差ないな、
と思わず笑ってしまう
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.
「A!こっちこっち!!」
どうしてもの予定があった私が
少し遅れてお店へ行くと友達が大きな声で私を呼んだ
『ねぇ、声デカい。見ればわかるから!』
思いっきり周りの人達からの視線を浴びながら
私は友達のいるテーブルに腰を下ろした
「じゃあ改めてカンパーイ!」
もうすでに酔っている友達の音頭で
私はグラスに口をつけた
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作者名:きい | 作成日時:2020年4月25日 20時