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「今日はありがと！前はあんま話せなかったから
いろいろ話せて嬉しかった！」
『私も。誘ってくれてありがとね」
元太と一緒にいた時間はあっという間に過ぎて
中学の頃に戻ったようだった
気付けば日も暮れていて
ランチだけの予定だったから私たちは帰路についた
私たちは近くの駅まで一緒に歩き
そこでさよならをした
別れ際元太に
「次の飲み会も来てくれる？」
と聞かれ
思わず首を縦に振ってしまった
でもそんな私を見た元太は
嬉しそうに笑って反対のホームへ行ったから
まぁ、いっか、って思ってしまった
そんな元太の後ろ姿を見えなくなるまで見送った後
私は踵を翻し最寄りへ向かう電車へと足を進めた
.
やっぱり元太との会話が心地がいい
中学2年生に上がった時
私は仲が良い子たちと見事にクラスが離れてしまい
教室で1人で座っていた
"俺、松田元太！隣の席！よろしく！
君の名前は？？"
そんな私に声を掛けてくれたのは元太だった
あまりのコミュニケーション力の高さに
最初は戸惑ったけど
毎日話すうちに
彼の人柄に惹かれていった
.
.
1人電車に揺られてる間
そんな中学時代を思い出して
頬が緩む
知らず知らずのうちに大きくなる
当時と同じ感情に
私はまだ気づけないでいた
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作者名：きい
| 作成日時：2020年4月25日 20時
