今日:38 hit、昨日:10 hit、合計:211,874 hit
小｜中｜大
29 ページ29
*
"めっちゃ美味しい！！！"
とあの後、私の作った平凡な朝ごはんをめちゃくちゃ美味しそうに食べてくれた元太は
着替えるために1度家に戻った
私もすぐ支度をしたのだけど、
元太が "デート" なんてワードを使うから
服装もめちゃくちゃ迷って
元太オシャレだし、釣り合う格好をしたい...
なんて考えてたら時間も無くなってて
待ち合わせに間に合うギリギリの電車に駆け込んだ
待ち合わせの場所に行くと
既に元太は来ていた
「元太！」
私が声をかけると
触っていたスマホから顔を上げ私の方を向いて
さっきぶり！ってクシャッとした笑顔をみせる
ドクンって波打つ自分の心に
私はもう気付いていた
昨日、自分が話した言葉の記憶はないけれど
自分の心の変化はなんとなく覚えている
「じゃあ、行こっか」
そう言った元太は
私の手を優しく包んだ
驚いて元太に顔を向けると
「だってデート、でしょ？」
って、照れることなく言ってのける
小さく頷く私に満足そうな笑みを見せ歩き出した
でも2.3歩ほど進んだところで急に立ち止まって
あとさ...って
『どうかした？』
私が訊ねると今度は少し照れたように言ったんだ
「その服、めっちゃ似合ってる。」
＿＿＿あぁ、この人には敵わない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きい
| 作成日時：2020年4月25日 20時
