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『んんっ...いったぁ...』
カーテンから漏れる朝日が瞼を差す
私は頭の痛みと共に目を覚ました
布団から出て気付く昨日のままの自分の服装と
落としてないメイク
___あれ、私昨日どうやって帰ってきたっけ...
元太と飲みに行って
海人との出来事を話すことになって...
......その後どうしたんだっけ
思い出そうとするけど頭が痛むだけ
とりあえずお風呂に入ってメイク落とさなきゃ...
私は寝室を出てそのまま浴室へ向かった
シャワーを浴び、適当な服を着て
乾いた喉を潤すためそのままリビングに行くと
『えっ...』
そこにいたのは間違いなく
昨日一緒に飲んでいた元太で
私は昨日の自分の過ちにやっと気付いた
『やらかした...』
昨日の朝、海人が寝ていたソファーで
今は元太が眠っている
なんとも不思議な感覚だった...
無意識に、眠っている元太の頬に手が伸びる
人差し指が触れそうになる瞬間、元太が
んっ...って少し唸った
その声にふと我に返り慌てて手を引っ込める
元太を見ると少し寝返りを打って
また眠ってしまった
『何してんだ私...』
私は上がった体温を下げるように
一気に水を流し込んだ
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作者名:きい | 作成日時:2020年4月25日 20時