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*


その日の夜

なぜか私はまた居酒屋にいた





『カナのやつ許さん...』





.



.






あの時、イタズラな目でこちらを見たカナは





ヒョイっと私からスマホを奪うと

私がロックをかけていないのをいいことに





勝手に元太からのメッセージに返信を送っていた





〈今日の夜、空いてないかな?〉





カナが私を装って送ったメッセージ





その後には私の家の近くの居酒屋の位置情報まで
送られていた





急いで消そうとスマホを奪い返したけど

そこにはもう既読の文字が付いていた





『ちょっとカナ何すんの...!』





私が焦ってそう言うと





「こういうことは早めに確かめてきな!」





って、意味のわからないことを言ってきた





.



.





今のこの状態で元太に会うのは躊躇いがあった





だけど彼の返事はOKで





私は元太とサシ飲みをすることになってしまった

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作者名:きい | 作成日時:2020年4月25日 20時

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