君の音色(こえ)が聴こえる

好きなんや ページ25

はぁ…やっと学校終わった〜

私は笹渕と靴箱に向かう

靴箱を開けると手紙がひらりと落ちた

A: ん？なんだろう？

笹渕: なにそれ？

開いてみると

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Aちゃんへ

体育館裏で待ってます。
一人できてください。
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誰だろう？

行かなきゃいけないような気がする

笹渕: なぁ、これ行くの？

A: うん、先帰ってていいよ

笹渕: え、あ、うん

私は一人体育館裏へ向かう

そこには、私の大好きな彼が…

A: タカシくん？

彼は振り返ってニコッと笑い

タカシ: きてくれたんやな♪

と言った。続けて、

タカシ: あんな、俺Aのこと好きなんや、俺と付き合ってくれへん？

A: え…

私はその言葉を聞いた瞬間涙がでた

両思いだったの？

タカシ: ごめんな？急に変なこと言って…って、なんで泣いてるんや！？

A: ごめんね、嬉しくてつい

タカシ: ってことは、俺と付き合ってくれるんか？

A: うん…

タカシ: ありがとな

そういって彼は私を抱きしめた

その後彼は私を家に送ると言い手を繋いで帰った

タカシ: また明日な屋上集合や！

A: うん！おやすみ〜

タカシ: いい夢見るんやで〜

見るに決まってる

夢には あなた がでてくるから

私は本当に幸せだな

この時間がずっと続けばいいのに

でも、そんなことあるわけなくて、

彼は今日が卒業という日まできていた

楽しい日はすぐに過ぎていくんだもんね

約束通り私は屋上へ行ったんだ

彼は、私に約束をさせた

彼は守らないとだめだよって

私は嫌だったでも、彼なりに私のことを考えてくれていた

屋上に行っちゃいかんからな…あと、受験生だから、俺とも会わない方がええ、勉強をおろそかにしちゃいかんしな！これ守ってな？俺も頑張るから…Aの卒業式の日に屋上に集合や
笹渕くんも呼んでな

彼はそう言った

私、タカシくんと一年間会えないの？

でも、私頑張るから

次の日から365日カレンダーを破いていった

残り…364日

明日→←決断

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