君の音色(こえ)が聴こえる

教室 ページ3

ガヤガヤ…

たくさんの知らない人の声が聞こえる

名前はー？ よろしくね！

そんな中歌が聴こえてくる…誰？

にしても上手すぎる

歌手デビューできるんじゃないか と思うほど…

その人物はすぐ近くにいた

隣…？

そこには、背が高い美形の男子が…

美しい…

えっと、名前は…

…笹渕くん？

？: なにジロジロ見てんだよ

！？

顔をあげると、さっきまで歌っていたはずの笹渕くんが私を見ている

A: あ、歌うまいなって…ごめんね、勝手に聞いちゃって！

笹渕くんは黙ったまま…

私なんか変なこと言っちゃった？？

笹渕: …ぷっ…なにお前すげー変な顔してるぞ笑

失礼なっ！

A: ちょっ…人の顔で笑わないでよ！！

笹渕くんは悪魔のような笑顔をうかべながら

笹渕: 俺の勝手じゃん？なに？悪い？ジロジロ見てきたくせに…

なんなのこいつ！

歌がうまいって思ったのも、美形って思ったのも撤回だー！

A: …

笹渕: ねぇ、聞いてんの？A？

A: はぃ！？

なに急に私の名前で呼んできて

私の反応が予想以上に面白かったのか笹渕はニヤニヤしている

ったくもう！

なんなの！

変なやつ！変なやつ！

笹渕: なぁ…Aさぁ…、心の中で思ってると思ってるだろうけど、聞こえてるよ？

A:へ？ ////

かぁぁぁあ

恥ずかしい…

聞こえてたなんて…地獄耳〜！！

笹渕: 今日からAは、俺のおもちゃだからな？笑

A: はぁ？意味わかんない！そんなんなりませんよーだ！

私はそう言いそっぽを向いた

笹渕: もう遅いよ…笑((ポソッ

A: なんか言った？

笹渕: なにも？

勘違いすんなよ？

むかつくー！

なんなのこいつー

少し経って先生が入ってきた

先生: ここの担任になった、星名だ。よろしくな

さっそく、ここ、星屑学園の校則を説明するぞ
…やっぱり厳しいのかな…

先生: 普通に考えてやってはいけない事くらいはお前ら分かるよな？それはするな、はい、終了！！
もう帰っていいぞ〜

え？

はやっ！？

嘘でしょ！？

嘘なわけもなく、私はまっすぐ家に帰る

予定だった…

が、小林先輩を見つけてしまった

これは話すしかないでしょ！

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